モスマンとディンツリー国立公園

Mossman & Daintree NP

最古の熱帯雨林エリアへ

ケアンズから日帰りで、徹底的に熱帯雨林を満喫したいなら、ポートダグラスのさらに北、世界遺産に登録されている熱帯雨林のひとつディンツリー国立公園を目指そう。ディンツリー川を挟み大きく南側と北側に分かれており、南側の中心地がモスマン、北側がケープトリビュレーションCape Tribulationとなる。レンタカーで訪れることも可能だが、ケアンズから出ている日本語ガイド付きツアーに参加したほうがより興味深く森に親しめるはずだ。
モスマン渓谷ではモスマンゴージセンターを起点に熱帯雨林散策
モスマンの町から西へ15km ほど、モスマン渓谷の手前約2km の場所にあるのがモスマンゴージセンターMossmanGorge Centre。モスマン渓谷を観光するには、まずここに立ち寄らなくてはいけない(一般車両はここまでしか入ることができない)。センター内にはこの地の先住民ククヤランジ族のアートを展示するギャラリーやカフェ、レストランなどがある。センターからモスマン渓谷へは、歩くかシャトルバスShuttle Bus を利用するかのいずれかとなる。 シャトルバスのモスマン渓谷側バス停からは森の中に分け入るボードウオークが整備されている。約30 分で1 周できるショートウオークでは、熱帯植物のすばらしさを実感できるし、途中モスマン川でのスイミングスポットもある。さらに森に興味がある人は1 周2.4km のレインフォレストサーキットRainforest Circuit を歩いてみるといい。また熱帯雨林はもちろん先住民文化にも興味があったら、ククヤランジ族のガイドが案内するドリームタイム・ゴージウオークDreamtime Gorge Walks に参加するといい。神聖な森へ入る煙の儀式後、このガイドツアーでのみ入ることができる森で、ガイドが森での生活の方法や植物から恵みを得る方法などを詳しく教えてくれる。オカーと呼ばれるフェイスペインティングも体験できる。
熱帯雨林を満喫できるアクティビティが豊富なケープトリビュレーション 
モスマンのさらに北ディンツリーの村では、ディンツリー川クルーズが人気。イリエワニのすむ川を1 時間程度のクルーズで見て回るというものだ。 ディンツリー川から北、ディンツリー国立公園北部にあたるケープトリビュレーションへは、ケアンズから多数のツアーが出ているが、日帰りだと移動時間が極端に長くなりおすすめできない。時間が取れるようならここに数泊して、ケープトリビュレーションの魅力をじっくり体験してみたい。 最初に訪れたいのがこの地区の南部カウベイCow Bayにあるディンツリー・ディスカバリーセンターDaintreeDiscovery Centre。5 層23m の高さのツリートップタワーをもち、各層から高さに応じた熱帯雨林の様子を見学できる。熱帯雨林をぬうようにボードウオークが張り巡らされており、さまざまな植物を見ることができる。またソーントンビーチThornton Beach 近くのマージア・ボタニカルウオークMaardja Botanical Walk も必見。板状根をもつ巨木や、さまざまなシダ類、着生植物、絞め殺しのイチジクなど、熱帯雨林特有の植物はもちろん、海沿いに広がるマングローブの森もじっくり観察できる800m ほどのボードウオークだ。近くではケープトリビュレーション・ウィルダネスクルーズCape Tribulation Wilderness Cruises も楽しめる。小型ボートでの日中2 回のクルーズ(所要約1 時間)。マングローブ林、野生のワニなどが観察できる。 ケープトリビュレーション(ケープトリッブと略して呼ばれることも多い)は海に突き出した小さな岬で、1770 年6月11 日、この周囲に広がる珊瑚礁でキャプテンクックの乗ったエンデバー号が座礁してしまったため、「困難な岬」という意味のこの名前がつけられた。ケープトリビュレーションの北には白砂の美しいビーチが続く。岬に沿ったウオーキングトレイルが造られており、途中の見晴らし台に出れば、ビーチに面した湾がサンゴで埋め尽くされていることがわかるだろう。オーストラリア本土の海岸線で、これほど見事な珊瑚礁をもつ場所は少ない。ただし、ここの珊瑚礁はいわゆるバリアリーフではない。陸地沿いの海底にできるフリンジングリーフと呼ばれるものだ。

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基本情報

アクセス
ケアンズからトランスノース・バス& コーチサービス(→ P.73)がモスマン、ディンツリー、ケープトリビュレーションへバスを運行している。モスマンまではケアンズ発の日帰りツアーも多いので参加するのもおすすめだ。なおケープトリビュレーションへのバスは道路状況により運休になる場合あり。
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