クックタウン

ケアンズから北へ約200km。ケープヨークの入口に位置するノースクイーンズランド最古の町で、その名が示すとおり、ジェームズ・クックゆかりの町だ。クック一行は1770 年8 月17 日、珊瑚礁海域で座礁。船の修理のために上陸したのが、エンデバー川の河口である現在のクックタウン。約100 年後の1872 年、近郊のパルマーリバーで金が発見され、ゴールドラッシュが起き、クックタウンの人口は急増。実に3 万を超え、クイーンズランド第2 の規模を誇るまでになった。しかしそんなにぎわいもわずか数年で幕を閉じ、また1907 年、1949 年の2 度にわたる大型サイクロンの襲来なども原因となって、徐々に廃れていった。　現在は人口2600 人ほどの静かな町。ゴールドラッシュ当時の建物がいくつか残っており、特にクックタウン博物館Cooktown Museum は見逃せない。1888 年建造の尼僧院を改修。館内にはクックの生涯や航海に関する展示、ゴールドラッシュ時代の遺物、金鉱掘りとして大量に入ってきた中国人のコミュニティに関する展示がある。