バロッサバレー

Barossa Valley

バロッサバレーはアデレードの北東約55km に位置するオーストラリアワインの名産地だ。 1842 年、ドイツから宗教の自由を求めてこの地へ移住してきたルーテル派の人々が、母国ライン川流域の地形によく似ていることからブドウの栽培を始め、一躍ワインの名産地になった。緩やかな丘陵地帯に延々とブドウ畑が続き、ワイナリーの数は160 を超す。そのうち80 余りがワインの試飲、直接販売を行っており、工場や家屋の見学ができるところもある。オーストラリアのほかのワイン産地同様、さまざまなワイン用ブドウ品種の栽培が行われているが、この地を特に有名にしているのがシラーズ(シラー種)だ。オーストラリアはもちろん、フランスのローヌにも負けないといわれるほどの力強いフルボディのワインで、なかには数十年寝かせるのが飲み頃とされるものもあるほどだ。 また、このエリアには開拓時代に建てられた農家や屋敷など、歴史を感じさせる優雅な建物が数多く残されており、現在でもホテルやレストラン、クラフトギャラリーなどとして大切に利用されている。アデレードから車で約1 時間と近いこともあり、日帰りで訪れる観光客が圧倒的に多いが、ホテルに滞在しながらのんびりワイナリー巡りを楽しむのもいい。 なおバロッサバレーとひと口にいうが、実は広大な丘陵地一帯を呼び、村やワイナリーは20km 四方という広範囲に点在している。主要な村はリンドックLyndoch、タナンダTanunda、ニュリオッパNuriootpa、アンガストンAngaston。インフォメーションセンターはタナンダのメインストリートにあるので、まず、そこでバロッサバレー全体の地図やワイナリー、アコモデーションなどの載ったパンフレットを手に入れておくといい。

ワイナリー巡りに利用したいバロッサバレーのツアー 
バロッサバレーのワイナリーを効率よく回りたければ、ワイナリーツアーに参加するといい。アデレードからもツアーは出ているが、バロッサバレー発のツアーにはいろいろとバリエーションがある。スタンダードなのはミニバスを利用したツアーで、1 日ツアーなら5 ヵ所ほどワイナリーを訪れ、さらにバロッサバレーの見どころにも案内してくれる。テイスティングの際も、ガイドがいろいろアドバイスしてくれるので、ワインにあまり詳しくない人にはありがたい。また、リムジンや趣のあるクラシックカーを利用してワイナリーを巡るツアーもあり、カップル、グループにおすすめだ。バロッサバレーの広大なブドウ畑を上空から眺める熱気球ツアーも人気がある。

自転車でワイナリー巡り 
車で回ると好きなように試飲ができないという人は、自転車の利用を考えてみよう。ただし、ワイナリーは広範囲に点在しており、バロッサバレー自体起伏に富んでいるので、回る地域を絞る必要がある。自転車はニュリオッパのバロッサ・ダブル・ドライブインBarossa Double D’vin、タナンダのタナンダ・キャラバン&ツーリストパークTanunda Caravan& Tourist Park で借りられる。

写真

  • ブドウ畑を見ながらワインと食事が楽しめるレストランも多い(ジェイコブズ・クリーク)

    ブドウ畑を見ながらワインと食事が楽しめるレストランも多い(ジェイコブズ・クリーク)

  • ツアーに参加すれば主要ワイナリーで試飲が楽しめる

    ツアーに参加すれば主要ワイナリーで試飲が楽しめる

  • タナンダにあるインフォメーションセンター

    タナンダにあるインフォメーションセンター

基本情報

アクセス
バロッサバレーへはアデレード駅から電車でゴーラーGawler まで行き(約1 時間)、そこからリンクSA LinkSA のバスを利用(約1 時間)。アデレードからは1 日観光ツアー(→ P.479)がたくさん出ている。もちろんレンタカー利用も便利だ。
●リンクSA
電話番号
(08)8562-1999
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