サン・レオ San Leo

リミニから約30㎞、ミニバスに乗り換え、山あいの道を進むと、白い石灰岩の断崖絶壁の上に築かれた城砦が見えて来る。難攻不落のサン・レオ城砦 La Fortezzadi San Leoだ。
サン・レオはマルケ州とエミリア・ロマーニャ州の境界に位置し、最初にここに要塞が築かれたのは、ローマ時代のこと。6世紀の戦いですべてが失われ、14～15世紀にはこの地を巡る戦いが繰り広げられた。1441年にフェデリコ・ダ・モンテフェルトロ公が手中に収め、現在見られる城砦が築かれた。標高639mの高みから谷を睥睨し、岩山と一体化した城砦は最強の防衛施設とたたえられた。町が教皇領になった1631年には、要塞としての意味はなくなり、監獄に転用され1906年まで利用された。
サン・レオ San Leo は中世のたたずまいがよく残り、ゆっくり食事やお茶をしてのんびり過ごしたい。ダンテ広場周辺にはレストランやカフェが並ぶ。食後は12世紀のロマネスク・ロンバルド様式のカテドラーレ Cattedrale やこの町最古のピエーヴェ教会 Pieve（いずれも12:30～14:30は閉場）、さらにダンテ広場から続く町の外れの見晴らし台 Belvedere を訪ねたい。