ワシントン大聖堂

Washington National Cathedral

国家を代表する大聖堂

ウィスコンシン通りをバスに乗って北へ上ると、右側にゴシック様式の巨大な建築物が見えてくる。全米ではニューヨークのセントジョン・ザ・ディバイン大聖堂に次ぐ規模を誇るワシントン大聖堂だ。歴代大統領のうち、4人の葬儀がこの聖堂で行われているので、映像などでその様子を見た人もいるだろう。2021年11月に行われたアフリカ系アメリカ人で初の国務長官を務めたコリン・バウエルの葬儀は記憶に新しい。
首都ワシントンDCに宗派を超えた大聖堂の建立を考えていたのは、初代大統領ワシントン。発案から約1世紀後の1893年、国会で案が可決されると大聖堂建設のための財団が設立され、1907年に定礎式が行われた。塔の高さは海抜206mと、DCではいちばん高い建造物だ(建造物だけの高さならワシントン記念塔がNo.1)。
荘厳な建物は14世紀のゴシック様式。鉄骨の支柱がなく、石柱を組み合わせた高い天井のある建造物は、ゴシック建築の典型で、この大聖堂は現存するゴシック建築として最後のものといわれている。大聖堂の果たす社会的役割も大きく、数えきれないほどの礼拝を行う以外にも、T・ルーズベルト以来歴代大統領の就任式の一部もここで行われ、セミナー、コンサートも開かれる。タイミングがよければパイプオルガンの壮麗な演奏を楽しむことができる。
また、三重苦を乗り越え世界中に感銘を与えたヘレン・ケラーHelen Kellerとサリバン先生Anne Sullivan、第28代大統領ウィルソンもここに眠る。
南に面した回廊には、初代大統領ワシントンの小間、アメリカ北西部を探検したルイスとクラークを記念したフォルジャーの小間、南北戦争の英雄リー将軍とジャクソン将軍を記念したリー・ジャクソンの小間などがあり、ウォーレンの小間ではアポロ11号の乗組員が持ち帰った月の石が窓にはめ込まれている。ウィルソンの小間には、第28代大統領ウィルソンの墓石も見られ、北側の回廊には第16代大統領リンカーンの小間などがステンドグラスの下に並んでいる。地下には、ヘレン・ケラーとサリバン先生の墓碑、ワシントン大聖堂の初代の僧正の墓のあるベツレヘム礼拝堂、インフォメーションやショップもある。また、333段の階段を上ったベルタワーからのDCの眺望は抜群(タワーへは$50)。

写真

基本情報

住所
3101 Wisconsin & Massachusetts Aves. NW
電話番号
(202)537-6200
開館時間
月〜金10:00〜17:00。ツアーによって異なる
料金
$15、65歳以上・5〜17歳$10、5歳未満は無料。入場にはウェブサイトからの予約が必要。現在はさまざまなツアーが行われており、時間も料金も異なる。詳しくはウェブサイトで
行き方
ジョージタウンの北、Wisconsin Ave.と Mass. Ave.が交差する所。バスの場合、#31、33でCathedral下車
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