ブルンネン

フィアヴァルトシュテッター湖の東端、湖の名がウルナー湖に変わる東側に位置するシュヴィーツ州の町。本格的にアルプス山脈が始まる手前（北側）にあり、町の周辺はさほど高い山もなく穏やかな風景が広がっている。かつてゴッタルド峠を越えて運ばれてきた物資は、ここで船に積み替えられて各地に運ばれた。重要な港として町は発展し、独立の戦いのなかでも重要な役割を果たした。その後時代は下って19世紀の観光の世紀になり、蒸気船の就航やゴッタルド鉄道の開通により、町は違う形で発展することになる。スイス各地に豪華なホテルが次々と建設された19世紀後半のベルエポックの時代には、ここも湖岸に豪華なホテルが建ち並び、湖の西端のルツェルンとともに、中央スイスの代表的な観光地となった。現在も湖畔にはホテルやレストランが並びとても華やかな雰囲気だ。隣町の州都シュヴィーツにはアーミーナイフでおなじみのブランド、ビクトリノックスの本社があり、ブルンネンにインフォ兼ショップがある。