グアルダ

Guarda

アロイス・カリジェの童話絵本『ウルスリのすず』の舞台になったグアルダは、“スイスの美しい村”に指定され、その名(ロマンシュ語のGuardaは英語でLookの意)のとおり、ウンターエンガディンのハイライト。全体が歴史博物館のようなこの村は、半日もあれば散策できる広さだから、建物一つひとつをじっくり見学してみたい。門前でワイングラスを片手に談笑している人々が、笑顔で異国の旅人を迎えてくれるだろう。

グアルダの歩き方

レーティッシュ鉄道のエンガディン線の駅を降りると、駅舎の背後に丘が迫り、線路の向こうには森と牧草地と山並み。視界には家一軒ない。グアルダの村は駅から200mほど上の丘の上にある。列車の到着に合わせて、駅と村を結ぶポストバスが駅で待機しているので、そのままバスに乗り込めば村に行くことができる(切符を買わずに済むようスイストラベルパスなど、交通パスを所持していると便利)。徒歩で村に行くことももちろんできる。舗装された自動車道路を歩いていくなら、所要時間は約40分で、ちょっと近道のハイキング道を使えば約30分。それほど標高差があるわけではなく、気持ちのいい景色のなかを歩いていくので、あまり疲れは感じない。もしレンタカーで村を訪れるなら、村の中は進入禁止になっているので、集落の手前約250mの所にある駐車場に車を停めて歩いていこう。
日当たりのいい広々とした放牧地に、肩を寄せ合うようにひっそりとある村は、バス停のある広場を中心に200mほどの長さで、10分ほどで歩ける大きさだが、その美しさには目を引かれる。18世紀後半から19世紀に建てられたこれらの建物のほとんどがスグラフィットで美しく、そして素朴に装飾されている。1985年にはスイスの文化財保護地域に指定され、同協議会が村の環境と保存状態を厳しく見守っている。
村には看板は出ていないが、陶器や木工製品、手織りのテーブルクロスなど地元の工芸品を売る工房や自家製チーズやカリジェの絵はがきを売っている店があり、一つひとつ訪ねていくのも楽しみ。
この村を一躍有名にしたのはこのエンガディン地方の絵本作家、アロイス・カリジェの『ウルスリのすず』という作品。この地方出身のゼリーナ・ヘンツという女流作家の物語に挿絵を入れて絵本にしたもので、大きな鈴を持った子供たちが村中を練り歩く祭りが題材だ。この祭りチャランダマルツChalandamarzは現在も毎年3月に行われている。

グアルダへのアクセス

サン・モリッツから列車でサメーダン乗り換えで約1時間10分(朝と夜はSagliainsでも乗り継ぎの場合あり)。1時間に1本。クールからランドクアルトLandquart乗り換えで1時間24〜30分。グアルダはリクエストストップの駅なので、早めにドアの横、または車両の前後のボタンを押さないと停車しない。

写真

基本情報

グラウビュンデン
使用言語
ドイツ語 ロマンシュ語
標高
1654m
郵便番号
CH-7545
エリアコード
081(市内通話の場合でも初めにエリアコードをプッシュする)
Gäste- Information Guarda
電話番号
(081)8618827
開館時間
月〜金曜 9:00〜11:00 16:00〜18:00
閉館日
土・日曜、祝日
最終更新 :

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。