バリ･アートフェスティバル

芸術の島バリで最も盛り上がるイベントが、毎年6～7月にかけて催されるバリ・アートフェスティバル。州都デンパサールのウェルディ・ブダヤ・アートセンターを会場とする１ヵ月にも及ぶ芸術祭だ。この期間は各地の演奏家や舞踊家が集まり、朝から夜まで複数のステージで、華やかなパフォーマンスが披露される。特に青銅楽器を中心とした打楽器のアンサンブル「ガムラン」は、全島コンクールを勝ち抜いてきたグループがトーナメント戦を行うので、演奏の熱の入れようはすさまじい。ステージの両脇にふたつのグループが対峙して演奏を競い合い、客席に陣取った各村の応援団も熱狂的だ。
また芸術大学の学生や、若きアーティストたちの世界に触れることができるのもこのイベントの大きな魅力。観光客向けの様式化された演目とは異なり、新たな舞踊の潮流がステージに反映される。庭ほうきとドラム缶だけで前衛的な音楽を奏でて寸劇を演じたり、伝統的な宗教劇をハウスミュージックにのせてアクロバティックに踊ったり…。タイミングが合えば、ぜひ会場へ足を運んでバリの奥深い芸能世界をのぞいてみたい。

ウェルディ・ブダヤ・アートセンターで毎年6〜7月の1ヵ月間にわたって開催される文化イベント 。バリ島内外の舞踊や音楽のパフォーマンスを中心に、絵画や彫刻などさまざまな芸術文化が披露される。特に毎夜複数の会場で披露される伝統芸能は、トップクラスの技を観る最高のチャンスだ。会場の周辺には食べ物の屋台も軒を並べ、華やかなお祭りムードに包まれる。プログラム情報は「Pesta Kesenian Bali」で検索してみよう。