世界のご当地スープ15選。国の数だけ“オイシイ~”がある!(前編)

世界中どこにでもあるご当地スープ。効率よく栄養がとれて作り方も簡単なスープは、名脇役であり、時には主役=メインとして食卓を彩ります。さあ、スープで世界を旅してみませんか。前編はアジアを代表するスープ6皿をどうぞ。
トムヤムクン/Tom yum goong(タイ)

タイのご当地スープで、世界三大スープのひとつ。
独特な酸味と辛味があり、“酸っぱ辛いけどクセになる”と人気のスープです。クンはタイ語でエビのことで、エビの風味とコクがアクセント。
ショウガやレモングラス、コブミカンの葉などを煮出し、タイの魚醤ベースの調味料と少量のクリーム、ライムを搾って味を整え、エビやホワイトシメジなどの具を入れ火を通して作ります。
ちなみに、ショウガやレモングラス、コブミカンの葉は固いので食べません。
麺を入れてトムヤムクン・ヌードルとしても食べられています。
フカヒレスープ/魚翅湯・Shark fin soup(中国)

清の時代に宮廷料理として食べられたのが始まりとされ、フカヒレは高級食材として知られています。
フカヒレとは、サメのヒレを乾燥させたもの。ゼラチン質のため、水で戻して火にかけるとプルプルになります。
フカヒレ自体に味はありませんが、とろみのある香味野菜や鶏ガラでとっただしと、フカヒレの独特の食感は絶妙。豊富に含まれるコラーゲンには美容効果も期待できるのだそう。
スンドゥブチゲ/純豆腐・Sundubu Jjigae(韓国)

チゲとは、キムチと一緒に肉や野菜などの具材を煮込んだ鍋料理のこと。
スンドゥブチゲは、ほろほろに柔らかい日本のおぼろ豆腐のようなスンドゥブが入っています。
作り方は家庭により違いがありますが、アサリやシジミなどの貝類、豚肉、野菜などとキムチ、スンドゥブを煮込み、最後に卵を落として完成。貝類のだしとキムチの辛味がスンドゥブに染み込み、いくらでも食べられそう。
具がなくなったらご飯を入れて、最後の一滴まで楽しめます。
味噌汁(日本)

今さら説明するまでもありませんが、昆布や鰹節、煮干しなどでとっただしに味噌を溶いた、日本の国民食のひとつ。
具は野菜、きのこ、海藻、貝類などあらゆるものが使われ、日本全国津々浦々で食べられています。大きく分けると、東日本は赤味噌、西日本では白味噌が多く使われます。
海外では発酵食品である味噌への注目が高まっており、「miso soup」と呼ばれ知名度が上がっています。
ラクサ/Laksa(東南アジア)

シンガポールやマレーシアを始めとする東南アジアの国々で食べられている辛いスープ。麺を入れて食べるのが一般的です。
地域によって味は異なり、マイルドなココナッツカレー風味や、酸味の利いた魚介だしもあります。共通するのは、香辛料をふんだんに使っていること。
ショウガの一種であるガランガル、ターメリックなどで風味豊かに仕上げます。
シニガン/Sinigang(フィリピン)

フィリピンの国民的なスープといえばこちら。
タマリンドというマメ科の植物の種子をメインに使った酸っぱいスープで、たっぷりのトマトや野菜と一緒に煮込みます。ベースは豚や牛などの肉系からエビや魚介系などさまざまで、味のバリエーションも豊富。
具だくさんなので、前菜にするほかご飯と一緒にメインとしても食べられます。
※当記事は、2020年5月7日現在のものです。
>> 世界のご当地スープ15選【後編】はこちら
TEXT:グルーポ・ピコ
PHOTO:iStock、グルーポ・ピコ

筆者
地球の歩き方書籍編集部
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。
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