サイクロン ヤシ 台風一過そして・・・
昨日このブログでお伝えしたように、
過去最大のサイクロンいわゆる台風がケアンズ周辺を直撃しましたが、
幸いにも上陸後はその勢力を弱めて、カテゴリー5という最高のレベルから
カテゴリー2へと変更になったようです。
被害の方も全くないというわけではないですが、
皆さんの準備のおかげもあってか最悪の結果は免れたようで
ホットいたしました。
その中で避難所にて無事出産された日本人女性のニュースも流れ
「やっぱり名前はヤシちゃんでしょ」
「いや、そんなのいやヤシ」
という冗談も出るとかでないとか・・・・
大型サイクロン「ヤシ」が上陸した3日、日本人女性がケアンズ市の避難所で女の子を産んだ。
避難所を訪問中に偶然、出産に立ち会ったリンダ・クーパー市議が本紙の電話取材に語った。母子ともに無事という。ギラード首相も同日、「多くのオーストラリア国民の心を揺さぶる喜びだ」と記者団に述べた。
同市議によると、出産したのはドイツ人男性と結婚しケアンズに住む20歳代のアキコ・プルスさん。猛烈な強風と雨が吹き荒れていた3日未明、避難所の学校体育館で陣痛が始まった。医師が見つからない中、旅行中でたまたま避難所にいた英国人助産師の支援で、3時間半に及んだ出産を乗り切ったという。
(2011年2月3日18時42分 読売新聞)
そんな中ホットするのもいいのですが、
その後の事を考えると少しユウツになることがあります。
今回のサイクロンはサトウキビ畑の広がるオーストラリアの東海岸を直撃しました。
そうなると以下のようにてきめんサトウキビからできる砂糖の値段が上がることになるのです。
[シンガポール/ニューヨーク 3日 ロイター] オーストラリアを巨大サイクロンが直撃したことで、粗糖相場が急伸し、約30年ぶり高値をつけた。オーストラリアは世界最大の砂糖輸出国で、世界的な供給懸念が高まっている。
インターナショナル・コンチネンタル取引所(ICE)の粗糖先物3月限は1.35セント(4%)上昇し、ポンド当たり35.31セントで2日の取引を終えた。これは、期近物としては1980年11月以来の高値。一時は36.08セントまで上昇した。出来高も30日平均値の倍以上に膨らんだ。
業界団体によると、豪クイーンズランド州を直撃したサイクロン「ヤシ」は、同地域のサトウキビの半分を壊滅させた。これはオーストラリア全体の約15%に相当する。
クイーンズランド州サトウキビ生産者団体のスティーブ・グリーンウッド最高経営責任者(CEO)は「被害の全容を把握するには時間がかかるが、生産の50%が被害を受けた可能性がある」と語った。
先日同じようにクイーンズランドの穀物地帯が洪水で被害を受けて、
既に砂糖だけではなく小麦の生産にも影響がでてきているようです。
そしてこの地に広がる炭鉱がどうやら水浸しになり、このサイクロンでますます
その復旧に時間がかかるといいますから、
小麦や砂糖だけではなく燃料にまで大きな影響がでてくるのですが、
その影響をいちばん受けるのが日本ではないかと言われています。
資源国オーストラリアに大きく依存している日本で、
この現実を感じ自分のこととして認識している方が
さてどのくらいいるのか分かりませんが、
何とか大きな被害が日本にまで広がらないように
祈るばかりです。
松キャット
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