新聞の無料配布

過去10年イスタンブールの新聞の値段はよく変わった。クーポンをためて商品に換えるキャンペーンのときは高くてキャンペーンが規制されると安くなって・・・まあ紆余曲折の上最近はぐっと安く、30円くらいで買えていたのだ。そんな小銭で買える物は今のイスタンブールでは、他にほとんど見当たらない。がせねたが多くても許さなければならないのかも？

ところが最近そんな小銭さえ払わなくても良くなってきた。朝っぱらから駅や街角に、水色とオレンジの服をきた人々が無料新聞の配布をはじめたのだ。イスタンブール初の無料紙である。ＧＡＳＴＥというこの小型版形の新聞、無料にしては固目からやわらかめの記事、特集や紙面デザインもけっこうしっかりしていて、そこそこ評価もいいようだ。朝は新聞を買うのではなく、新聞をもらうというのが新しいイスタンブール市民の習慣になりつつある。

後続の２０ＤＫという、こちらはちょっとスポーツ新聞っぽい？無料新聞も出てきて、これからどうなっていくのかちょっと興味深い。

最近、キャンパスでスカーフをかぶることの自由や是非が問われるトルコでは、無料新聞に読者が集まりすぎると情報操作しやすくなるからその布石なんじゃないのというようなうがった見方もあるのが、ちょっと心配ではあるけれど。