ブラジルに不法滞在中の外国人も永住権がもらえる?
2009年6月5日付のオンライン新聞『FOLHA ONLINE』によると、今年2月1日までにブラジル入りした不法滞在中の外国人(注1)に対し、合法的に居住できるような法案が連邦下院で可決、現在、ルーラ大統領の承認待ちになっているそうです。目的は、移住者の統合とのこと。
ルーラ大統領が承認し、法律が官報に掲載されると、その掲載日から180日を期限として、外国人不法滞在者は「一時居住」の申請を行います。
この「一時居住」は2年間有効で、期限が切れる3ヶ月前から、外国人は政府による規定に沿って永住査証への切り替えが申請できるそうです。
ただし、永住査証申請のためにはいくつかの条件を満たさなければならず、例えば、一時居住中に連続して90日以上、ブラジル国外に出ないことのほか、麻薬取引や密輸など違法な職業に就いていないこと、自身や家族の暮らしを維持できるほどの十分な動産を持っていること・・・・・・などが挙げられています。
ブラジル法務省の予測によると、現在、ブラジル国内には約5万人の外国人不法滞在者がおり、その多くがボリビア人、ペルー人、パラグアイ人だとしています。でも、実際の数字ははるかに多く、法案を作成した下院議員、ウイリアム・ウー氏(PSDB-SP)は約15万人の不法滞在者がいると語っています。
私の周りにも、ブラジルに魅せられ、観光ビザや学生ビザが切れた後も不法滞在している日本人が何人かいますが、きっと、そわそわした気持ちで法案の行方を見守っているに違いありません。
注1. 「不法滞在者」とはブラジルへの密入国者、期限切れ査証を所有する者を示す
(イメージ写真:サンパウロのビジネス街、パウリスタ大通りの風景)
[参考サイト]
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。