二二八公園(台北二二八記念館)
二二八公園は台北駅前の繁華街を少し入ったところにある。
まず、行く前に少しだけ予習した台湾の近代史の流れ。
日清戦争前→日清戦争後の日本統治時代→戦後、大陸から渡ってきた蒋介石の独裁時代→民主化時代(1990年前後〜)→現在
「二二八」は、事件が起こった日付で、この事件以後、蒋介石の時代に入っている。
私はこの公園を、事件の一端が起こった悲しい場所だと思って敬遠していたけれど、公園自体は日本統治時代に作られた古いもので、事件関連の記念碑や記念館が作られたのをきっかけに改名されただけだということがわかった。
大きな公園で、木陰・花壇・噴水・ベンチがあり、中央には池と中華風の建築物がある。(池と中華風の建物がある場所はかつては野球場だったそうだ)野外劇場もある。
木にはリスがたくさんいて、近くによっても逃げないのでかわいい。次はお散歩目的で来たくなった。
公園の端にある洋館風の建物が二二八記念館だった。
この建物は日本統治時代に作られた国営放送局の建物だそうだ。戦前の建物そのままでお洒落な一角。
二二八記念館は、日本でいうところの戦争関連の歴史資料館に行く心構えで行かないといけない。
今の「台湾」を知るには欠かせない重要な資料が展示されているが、つらくて重たい。
日本統治時代の資料もあるため、外国の資料館とは思えないほど身近に感じる。太平洋戦争中の日本統治時代について、極めて好意的に受け止められていることが私には意外だった。この日本統治時代に教育を受けたエリートが犠牲者の多くを占めているということで、当事者が無念の思いを綴った遺書には、原文が日本語のものもあり、涙がとまらなかった。
この国を見る目が深くなった気がします。
二二八和平公園(地球の歩き方MOOK 2008-2009 台湾の歩き方p95参照)
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