お奨めスポット ロドピ地方 悪魔の喉の洞窟
4月から6月にかけてブルガリアの観光業界が年間で最も忙しくなる時期です。
僕自身も5月から6月にかけて4本のロケが入っており、現在はその各種準備やロケハンに追われています。
4月の間はリサーチやロケハンの為、ブルガリア国内中を飛び回り車中で眠る日々が続いて5月からはさらにハードなロケの4連発が開始されるという感じでヒイコラな毎日です。
6月すぎたら「今年の仕事が終わる」かもしれないので、この時期は無理してでも稼いでおかなければ冬はキリギリスになっちゃうかもしれませんので(笑
それはさておき、こういった仕事柄しょっちゅうブルガリアのあちこちに行っているので地球の歩き方に載っていないお奨めスポットを今後ちらほらと紹介していきたいと思います。
第一弾の今日は、
ロドピ地方トゥリグラッド村近郊にある「悪魔の喉」と呼ばれる洞窟を紹介します。
何やら怪しげなネーミングですが、その名に恥じない素晴らしく不気味で素敵な洞窟です。
口では説明しづらいので沢山の写真と共に説明していきましょう。
首都ソフィアから南南東約150km ロドピ地方トゥリグラッド村
羊が群らがるこんなにのどかな村です。
足がフルフル震える生まれたての仔羊さんもいる牧歌的な村です。
本当に心の洗われる美しい村です。
余りにものどかで、馬もオカッパ頭になってるくらいです。
こんな雄大な自然が広がる牧歌的な村の郊外には・・・
「悪魔の喉」と呼ばれる洞窟があります。
この洞窟は恐ろしい伝説や、悪魔の仕業とされる実際に遭った事故が古来からあるそうです。
この洞窟を調べる為の調査隊や探検家の命がいくつも落とされており、現在でも洞窟に流れる川の出口を探ろうとして準備万端な装備で潜水して命を失う調査隊が後を絶ちません。
そんないわくつきの恐ろしい洞窟ですが、鉄柵を超えて地上から150m近くある洞窟の滝壺に落ちて水の流れいく先を調べようとしない限りは危険は無いはずなので今回お奨めします。
洞窟に足を踏み入れると洞窟の中を落ちる滝の轟音に心音がバクバクしだします。
地獄の底へと続くような階段。
この洞窟は横の奥行きがある洞窟ではなく、縦の長さがとてつもなく奥深い洞窟。
ほぼ垂直の階段を下りたり上ったりするのは年配の方には辛いかも。
この洞窟は遥か紀元前トラキア時代から使われていたとされます。
観光客が「またこの場所に戻ってこれますように」という意味を込めてお賽銭(?)をおいていく。
ほぼ垂直の階段を約20分近くかけて上り、ようやく上方に光が見えてきます。
この時点で滝の轟音は最大。下の滝壺を見れば悪魔に誘われ吸い込まれそうになるとかならないとか。
この「悪魔の喉」の洞窟は、人間の魂にバクバク響く大自然のオーケストラのライブだと思いました。
既に3回この洞窟に来ましたが毎回色あせることなく、心が終始ドキドキバクバクして言葉に表せられない感動を必ず僕にくれるので怖いけど好き。
人それぞれ受け止め方は違うと思いますが、お奨めです!
次に続く記事はオマケ。
「悪魔の喉」の洞窟を下ったところにある通称「悪魔の尻」の洞窟について。
この「悪魔の尻」は「悪魔の喉」とは違い正式には観光名所として登録されておらず、いつもガイドがいるわけでもないので入れるのはその時の運です。
「悪魔の喉」を無事脱出し、ちゃんとした道の無い山肌を少し降りると・・・
このような場所に辿り付きます。悪魔の喉の滝と繋がっているかどうかは不明ですが、川があります。
こういった道の無い道を転がり落ちて辿り付く先には、
洞窟に囲まれた川があります。(写真の人はうちのアシスタントコーディネーターと現地カメラマン)
ボートを漕いで洞窟に進みます (ガイドが運良くいれば誰でも挑戦可能)
悪魔の喉と繋がっているかは分かりませんが、川の流れる悪魔の尻の中は喉同様、大自然のオーケストラの演奏が響く。
真っ暗闇で、水しぶきが冷たくて、洞窟の造形も怖いけど・・・綺麗。
オールに気を取られすぎて頭上に気をつけていないと頭ごちーん
うーん なんか未知の生物でも棲んでいそう。
悪魔の尻の出口。その奇妙な名前とは裏腹に美しい。
どうでしたか?写真が下手なので臨場感が伝わったかどうか不安ではありますが(^^;
以上、「悪魔の喉」の洞窟と「悪魔の尻」の洞窟でした。
ロドピ地方に行く機会のある方、是非行ってみてください!
Дяволското гърло (Devil's throat cave)
トリグラッド村から約1.5km
夏季シーズン営業時間: 08:00〜18:00
それ以外: 予約のみ
料金: 5.00BGN(約2.50EUR)
*悪魔の喉のみの料金 悪魔の尻のボートとガイドは、悪魔の喉のガイドさんと直接交渉!
悪魔の洞窟近辺の住人
(日本で言うナマハゲのようなお祭り行事のときのみ上のような写真に変身、普段は人間の姿である)
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