ペット事情〜散歩屋さんとペット誘拐ビジネス〜
高層アパートの建ち並ぶ、首都ブエノスアイレス。
多くのアパートが、ペット可なだけあって、
市内では、愛犬を連れて散歩する人たちの姿をよく見かけます。
私自身、この街で愛犬と暮らすひとりですが、
アルゼンチンのペット事情って、日本とあまりに違うのです。
1 道や公園はう○ぴーだらけ
日本でも、一部の地域で犬のフンに悩まされているという話を耳にしますが、
首都ブエノスアイレスの道や公園に放置されているう○ぴーの数は
それはそれは ハンパな数ではありません。
マナーを守ることの出来ない飼い主が、まだまだ多いのです。
2 公園に無料ドッグラン
犬と暮らす家庭が多いだけあって、多くの公園に、円形の柵で囲まれた
無料のドッグランがあります。
せっかくドッグランがあるのに、公園に放しっぱなしにしている飼い主も多いので、
子どもたちが遊ぶ遊具のあるスペースもまた、柵で囲まれていたりします。
3 病気になったら、牛の骨。
これは、私の犬が通っている動物病院だけかもしれませんが(笑)
愛犬が病気になり、診てもらう度に、
「肉屋で牛の骨をもらい、お湯に通して与えるように」
と言われます。やけどには味噌、みたいな感覚???
日本とはあまりに違う、アルゼンチンのペット事情。
驚いたのはこればかりではありません。
以前、こちらのブログでも紹介したことがありますが、
たくさんの犬を引き連れて散歩している、
散歩屋さんという職業の人々がたくさんいます。
![散歩屋1](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/buenos_aires/images/tokuhain.arukikata.co.jp.jpeg)
普段の散歩だけでなく、
旅行中にも愛犬をあずかってくれる散歩屋さんもいます。
忙しい人でも、散歩屋さんのおかげで
安心して愛犬と暮らすことが出来るのです。
実はうちのビーグルも
ビーグル専門の散歩屋さんにあずかってもらっているのですが、
集団での学校生活(?)のおかげで、身に付いたことがたくさんあります。
人間の指示にしたがって歩くこと、
他の犬に出会ったときの挨拶の仕方などなど...
人間の子どもと同じように、犬も学校生活で多くのことを学ぶのですね。
![散歩屋2](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/buenos_aires/images/P4070021.jpg)
散歩屋さんに支払うお月謝は、毎月のように上昇し、
2年前は150〜180ペソ前後だったのが
今では250〜280ペソ(6000円前後)くらい。
ペット界でも、インフレが止まりません。
![散歩屋3](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/buenos_aires/images/P1130002.jpg)
さて。アルゼンチンでの愛犬との暮らしは、楽しいことばかりではありません。
年末になると、スリやひったくり、強盗などの被害が増加しますが、
同様に、ペットの誘拐も増えるのです。
アルゼンチンで飼われている犬の多くが、
首輪に、名前と電話番号が書かれた小さなプレートをぶら下げています。
迷子になってしまった時に、飼い主のもとに帰ってこられるように、
というのが本来の目的なのですが、ペットを誘拐した犯人は
このプレートに書かれている情報をもとに、飼い主にコンタクトをとります。
実際に、愛犬が誘拐されてしまったことのあるお隣さんの話によると、
犯人は最初、2000ペソ(約4万4000円)を要求したそうです。
それを、犯人との交渉により、結局500ペソまで
値引きさせたのだとか。
「あら。これって普通よ。
おたくも、もし誘拐されても、言い値を支払っちゃダメよ」
と、有り難い助言をいただきましたが...
「言い値」って、骨董屋の店主じゃあるまいし。
でもたしかに、ペットの誘拐だけでなく、ニンゲンの誘拐事件でも、
値引き交渉が割と普通に行われているアルゼンチン。
大切な大切なペットを守るためには、
「やだ〜、それ高いわよ〜。
もっとマケてよ〜。もう!ケチなんだから〜」
そんな図々しいことを、
全国展開のデパートチェーンで言えるくらいの
度胸と根性が必要ですね。
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