骨董市で買うなら,日系の高級磁器メーカー*Porcelanas TSUJI
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▲1937年、辻商会の輸入陶磁器の展示場
/Poto por 在亜日系団体連合会(FANA)アルゼンチン日本人移民史
「骨董の最後の秘境」と呼ばれるブエノスアイレス。
以前ご紹介した、サン・テルモ地区の骨董市には、
骨董ファンや買い付け客が 世界中からやって来ます。
移民とともにヨーロッパから渡ってきた品々や、
「南米のパリ」と呼ばれるブエノスアイレスらしい
ラテンアメリカとヨーロッパが美しく融合した国産品まで、
ありとあらゆる年代、状態や品質、貴重な物、掘り出し物、ただのガラクタ・・・
市内でいくつも開かれている骨董市では、何でも売られています。
さて、そんなにたくさんの品々の中から
一体どんな物を選び取ればよいのでしょう?
マイセンやロイヤルウースターなどのヨーロッパ製の磁器がお目当て、
という人はかなりいますが、今回ご紹介する磁器メーカーはアルゼンチン製です。
私がこの磁器メーカーを知ったのは、ある中華料理店でした。
(小龍包が美味しいと評判の店なので、いずれご紹介しますね♪)
店の店主に言われ、テーブルの上にきれいに並べられた食器を裏返してみると
そこに「TSUJI」の文字。
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完全なアルゼンチン資本による磁器メーカー〈Porcelanas TSUJI〉を創設したのは、
日系移民1世の辻才次郎氏です。
1884年、長野県に生まれた辻氏は、1921年にアルゼンチンへ移住しました。
その後、エージェントとして、アルゼンチンに進出していた日本企業に31年勤めたのち
1952年に辻商会を立ち上げました。日本製品の品質とデザインを売り物に
ヨーロッパの高級磁器メーカーに対抗しながら、
アルゼンチンの中・上流階級の人々の間で、次第に知名度と販売市場を獲得していったのです。
ブエノスアイレス市内の骨董市やアンティークショップには、
1900年代に製造された辻磁器のティーセットなども、ときどき並んでいます。
ヨーロッパの磁器メーカーと品質的には全く変わらず、
ヨーロッパ、アルゼンチン、そして日本のテイストが融合したようなデザイン。
しかも、ヨーロッパの磁器メーカーの販売価格に比べると
ずっとずっとお得なお値段で売られているので、おすすめなのです。
私も、レコレタ地区にある行きつけのアンティークショップで、
ずっと欲しいと思っていた辻磁器に出会った時は胸が高鳴りました。
最初に提示されたお値段には納得できなかったので、
もし半年経過しても売れなかったら、その半額で売ってもらう
という約束を店主と取り付け・・・それから半年ー。
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ついに手に入れました、辻磁器のエスプレッソカップセット!
ラテンの陽気なイメージそのまんまな鮮やかな色彩、
でも美しく描かれた花々がとってもエレガント。
このセットで・・・え〜!このお値段?!というくらい安価でゲットしました。
店主も、値切った張本人である私も、驚くようなお値段です。
(興味のある方はご連絡ください。商品の詳細やショップ情報をお知らせ致します)
辻磁器の現在の商品も、市内の高級ホテルや高級レストランで採用されているだけあって
上質で上品、そして特別な雰囲気をまとった素晴らしい磁器ばかりです。
先日、ブエノスアイレス随一の優雅さを誇る【Alvear Palace Hotel】のレストランでも
辻磁器の「Premium」を使いウットリ・・・。
もし、市内の骨董市やアンティークショップで辻磁器に出会えなかったら、
現在販売されている3つのライン「Premium」「Casual」「Gourmet」も購入可能です。
商品の詳細は、辻磁器の公式サイト(下記に記載)をご覧ください。
〈Porcelanas TSUJI〉 http://www.porcelanatsuji.com.ar/
*過去記事も合わせてご覧ください。
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