アルゼンチンの光と陰〜貧民街に暮らす人々〜
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Poto por FotografiAR en flickr
南米屈指の都市、ブエノスアイレス。
交通・商業の中心地であるレティーロ地区には、
高層ビルが建ち並んでいます。
その手前に見える、赤煉瓦を積んだだけの家々。
これが「ビジャ31」と呼ばれる貧民街です。
ブエノスアイレス市の周辺には、
このような貧民街がいくつかあります。
ビジャ31には推定3万人もの人々が暮らしていると言われ、
ブエノスアイレス市周辺の貧民街には
およそ19万人の人々が生活しています。
その多くが貧困率の高いアルゼンチン北部や
近隣諸国からやって来た人々です。
貧民街があるのはたいてい、
高速道路が走る高架橋の下や線路沿いです。
彼らは不法に家を建て占拠していることになりますが、
貧民街でなくても市内の空き家や空きビルに入り込み
勝手に住み始めてしまうこともあります。
そのため、入り口にレンガを積み上げて封鎖し
不法占拠されないように対策を取っている建物を目にすることもしばしば。
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散歩の途中に通りがかったビルも、このように対策を取っていました。
貧民街に住む人の多くは、
カルトネーロと呼ばれるゴミ収集の仕事をしています。
今やスーパーモデルとなったダニエラもその一人でしたが、
彼女のように幸運が舞い降りて貧困から抜け出すのは
この国ではとても難しいことです。
![3225827397_6ceb8ac41c.jpg](/buenos_aires/images/3225827397_6ceb8ac41c.jpg)
Poto por sbassi en flickr
ビジャ31があるのは、
交通の要所レティーロ駅の近くです。
貧民街に住む人の多くは真面目に働いている人たちですが、
一部の人がスリやひったくり、強盗などの犯罪に関わっていることがあります。
そのため、この辺りを観光する際には、これらの犯罪の被害に遭わないよう
荷物の管理や周囲の警戒を怠らないようにしましょう。
また、一部の旅行会社が「貧民街ツアー」を行っているそうですが、
このようなツアーに参加するのでない限り旅行者が貧民街を見学するのは危険です。
通行料を払って出入りしていた業者が、トラブルから殺害された事件がありました。
ここは、警察関係者でさえ立ち入りを嫌がる地域です。
観光の途中に誤って、
または好奇心から足を踏み入れてしまうことのないように気をつけて下さい。
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「犬と私とブエノスアイレス」ビーグル犬と暮らすブエノスアイレスでの毎日。
「ラテンの雑貨とアンティーク」骨董の最後の秘境・ブエノスアイレスで出会った、レトロでカワイイ雑貨たち。
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