市民の足、コレクティーボを乗りこなそう
¡Feliz Día de la Primabera!(春の日おめでとう)
今日9月21日、アルゼンチンは春の日です。
春の始まりとされるこの日、花を贈り合う素敵な習慣があります。
私の住むアパートでも、管理会社から全ての世帯に
可愛らしい黄色の花束が贈られました。
今日のブエノスアイレスは、春の始まりにふさわしい暖かな陽気。
花束を片手に職場へと急ぐ人々、
恋人から贈られた花束を嬉しそうに眺める女性の姿。
なんとなく、心がウキウキとする1日でした。
さて、そんな春の始まりの日、
市民に欠かせない交通機関であるコレクティーボ(バス)に乗って出かけました。
ブエノスアイレス市内を、網の目のように走るコレクティーボ。
これを乗りこなすことが出来れば、市内観光にとても便利です。
![バス停留所.jpg](/buenos_aires/images/%E3%83%90%E3%82%B9%E5%81%9C%E7%95%99%E6%89%80.jpg)
コレクティーボのことならナンデモ分かる情報サイト〈Los Colectivos.com.ar〉によれば、
市民の70パーセントが毎日コレクティーボを使用し
全てのコレクティーボがひと月に走る距離は1億2000万キロ。
なんと、地球を3000周してしまう距離というから驚きです。
![バス停留所2.jpg](/buenos_aires/images/%E3%83%90%E3%82%B9%E5%81%9C%E7%95%99%E6%89%80%EF%BC%92.jpg)
コレクティーボの停留所に書かれている数字は、
その停留所に停車するコレクティーボの番号です。
2、3ブロックごとに停留所があるので
日本人の感覚からすれば多すぎるのではと思うのですが・・・。
停留所がなくても、街路樹や電柱に数字が貼付けられていることもあり
まさかココが停留所だったとは!という場所で乗り降りしている乗客の姿。
自分が乗りたいコレクティーボの停留所を探せない時は、
近くのブックスタンドかキオスコの人に尋ねましょう。
たいてい知っていて、親切に教えてくれます。
![料金箱.jpg](/buenos_aires/images/%E6%96%99%E9%87%91%E7%AE%B1.jpg)
市内であれば、運賃は1.1ペソ〜。
乗客の多くは、自分の行き先までの運賃を知っているので
運転手に「1.1ペソ」とか「1.2ペソ」などと告げます。
けれど運賃が分からない場合は、
たとえば「△△通りまで」と行き先を告げましょう。
運転手が運賃を教えてくれるので、その金額を運賃箱に入れます。
運転席の後方に設置された料金箱にお金を入れると
乗車券が出てきます。これは降車するまで紛失しないように。
時々、コレクティーボ会社の検査員が乗り込み、乗車券を確認することで
客がきちんと運賃を支払っているかを確かめることがあります。
また、乗っていたコレクティーボが事故を起こすなどした時に
補償を受ける際の証明として必要になります。
日本のバスと違い、コレクティーボではお札を使用することは出来ません。
だから、通学や通勤にコレクティーボを使っている人たちにとって小銭は貴重。
市場に出回っている小銭の数に問題があり、1年ほど前は深刻な小銭不足でした。
大手スーパーでも、お釣りの小銭がないために
お釣りの代わりにキャンディーやガムを手渡されたこともありました。
ですが、2009年度の新硬貨が出回るようになってからは
小銭不足はだいぶ解消されている印象を受けます。
![1.jpg](/buenos_aires/images/%EF%BC%91.jpg)
市民の足、コレクティーボを乗りこなすための必需品が
写真の『GUIA"T"』です。路上のブックスタンドで買うことが出来ます。
![3.jpg](/buenos_aires/images/%EF%BC%93.jpg)
ブエノスアイレス市内だけでも1番〜300番台のコレクティーボがあるので、
自分の今いる場所から目的地まで走るコレクティーボが一体どれなのかを
一目で確認できるこのポケットガイドは手放せません。
コレクティーボの番号と車体の色、経路も載っているので分かりやすいです。
コレクティーボのほとんどは、明け方〜夜中まで運行しています。
夜間であっても、危険を感じることはほとんどなく
夜中1時とか2時頃でも女性が乗っていたりします。
夜間に女性ひとりで乗るならば、タクシーよりよほど安全、
というのが多くのポルテーニャたちの意見です。
(タクシー強盗やレイプ事件等が報道されたことがあるため)
とはいえ、夜間のコレクティーボに強盗が乗り込んできた、
という事件が皆無というわけではありませんので注意が必要です。
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「犬と私とブエノスアイレス」ビーグル犬と暮らすブエノスアイレスでの毎日。
「ラテンの雑貨とアンティーク」骨董の最後の秘境・ブエノスアイレスで出会った、レトロでカワイイ雑貨たち。
★by bonita★
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