ローマのバールでよく見かけるスイーツ。その2 筒の中にどっしりリコッタクリーム、カンノーロ
今日は先日のオッキオ・ディ・ブエ (牛の目玉)に引き続き、バールやお菓子屋さん(パスティッチェリーア Pasticceria)で見られるスイーツ、カンノーロ(Cannolo)をご紹介したいと思います。
このお菓子は、カンノーロ(Cannnolo)といいます。
カンノーロは、小麦粉で作った生地を薄くのばして円筒型に揚げた皮の中に、リコッタチーズ、チョコレートチップ、砂糖漬けの果物などを詰めた筒状の菓子です。
シチリア島の名物ですが、ローマでは一年中見られます。
リコッタチーズは、イタリアではサラダやパスタ、お菓子にも良く使われる南イタリア原産のフレッシュチーズで、ポロポロとしていて、イメージとしては豆腐を裏ごししたものに似ています。
↑ リコッタチーズを使ったお菓子の例です。
こちらは手作りのリコッタチーズのケーキ(タルト)です。
ローマのあるラツィオ州とナポリのあるカンパーニア州の境辺りで食べられるケーキで、右側の少し茶色っぽい方のタルトはシナモンベースです。ずっしりとした感じで、味はニューヨーク風チーズケーキに似ています。
大きさが小さいものだと、"カンノーロ"ではなく、"カンノリーノ(Cannnolino 小さいカンノーロという意味)"と呼びます。(上部の写真のものも小さいタイプなので、"シチリアのカンノリーニ Cannolini Siciliani (カンノーロの複数形)" と書いてあります)
イタリアでは "甘い朝ごはん" で快活に一日が始まりますので、当然ながらカンノーロやカンノリーノを朝食にする人もいます。朝ごはん用としてはかなり重いスイーツですが、カリカリのパリパリに揚げた皮とどっしりとした濃厚クリームの中身に病みつきになる人も多く、おやつにも、お土産用としてもとても人気のあるお菓子です。
もしバールに入る機会がありましたら、カンノリーノをお試し下さい!
ご参考までに、ローマの市場(バール)での平均価格は、1つ1ユーロ(約150円)、小さいものですと1つ0.5ユーロ(約75円)前後です。
筆者
イタリア特派員
阿部 美寿穂
ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。