地中海に落ちる真っ赤な夕日。日本と縁の深い町、チヴィタヴェッキアから。その2

公開日 : 2013年10月29日
最終更新 :

前回その1(こちら)では、支倉常長さんにお会いしました。今日は、彼が上陸した地中海に落ちる真っ赤な美しい夕日の中お散歩する地元の人々の様子をお届けします。

ローマの自宅を出たのが14時30分とずいぶん遅かったので、チヴィタヴェキアに着いたのはきっかり16時でした。

列車はチヴィタヴェッキア駅に到着する2~3駅位前から海岸線のすぐ横を走り始め、その地形などが静岡県に似ていると思いました。"ピザ食堂~"というさびれた看板がアルファベットで書いてあるのを見て、いやここはイタリアだったと認識しました。(しかし沖縄のシーサーにそっくりな狛犬の様な置物が入口に2匹立っていました。あれは何でしょうか?)

海を電車の中から見たい方は、ローマを出発したら列車の席は進行方向に向かって左側に座って下さい。(右側の席に座ると見えるのは主に丘陵地帯です)。左側に座るとお馬さんの群れなども見れます。

海面には無数のさざなみが光の反射でキラキラしており、とても綺麗でした。また、天気も良かったのでヨットもたくさん沖に出ていました。

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↑ 夕方の18時頃に撮った写真です。海辺のプロムナードには散歩する人がたくさんいました。この写真から数十メートルの所に、大型客船などが寄港する有名なチヴィタヴェッキア港があります。写真右の方向。

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↑ 一見するとイタリアの海に見えないかも?この海はティレニア海と言います。一方、反対側のイタリアのブーツのふくらはぎ側の海はアドリア海と言います。チヴィタヴェッキアとほぼ同緯度にはフランス領のコルシカ島が西の方向にあります。

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↑ 写真中央の空に見えるのは、飛行機がおそらくローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港に着陸する為に降下体制に入っているものと思われます。ローマから一番近い海であるオスティアの海にも同じ様に港があるのですが、こちらの港は空港が至近距離にある為、飛行機がたくさん見えます。

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↑ 散歩する親子。沖にはヨットが。

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↑ あっという間に日が沈み始めました。また飛行機が来ました。

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↑ サイパンやグァムの砂浜ですと紹介しても勘付かれなさそうな写真です。

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↑ 海のすぐ近くまで行っておしゃべりしている人達が見えます。一人で静かに佇んでいるイタリア人が結構いました。

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↑ 気温は24度で海も穏やかでした。チヴィタヴェッキアと言えば、誰もが思いつくのはチヴィタヴェッキア港で、この港が大きくて重要なのでこの町の名が世界に知れ渡っているところがありますが、町自体の人口は約5万人と小さいです。

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↑ チヴィタヴェッキア行きの列車は、ローマ中央駅テルミニ駅からだと、ピサ行き(ピサの斜塔がある町)のものなどに乗ります。ローマがある州はラツィオ州(サッカーのチームもあります)といって、その中はさらに4県に分かれています。この町チヴィタヴェッキアまではぎりぎりローマ県の管轄です。支倉常長が上陸した町として日本ととても縁が深いので、ローマに滞在の際は訪ねてみられると面白いかもしれません。

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↑ 日がもう落ちそう。港の前にはマクドナルドや、海沿いにはホテルやレストランが並んでいます。ホテルの1階部分にあるレストランは大抵道に張り出しているので、潮風に吹かれながら、魚のフライなどをお試しあれ。

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↑ 海辺のプロムナードは綺麗に整備されていて、この時間帯ならわんさか地元の人が歩いているので、危険ということはないと思います。

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↑ その他の町の見所はあのミケランジェロの設計した城塞が港にど~んとあります。小さい町なので、すぐに見終わってしまうかも。

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↑ 写真右側のこの細い橋を通って先まで行くことができます。

帰りに乗ったローマ行きの電車もピサから来たもので15分遅れでチヴィタヴェッキア駅に到着しました。電車はがらがらでした。

さてこの海の写真のすぐ裏に、着物を着たマリア様がいる、長崎で殉教した日本人に捧げた教会がありますので、次回その3でお届けしたいと思います。

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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