アイスランド火山噴火の影響

公開日 : 2010年04月20日
最終更新 :
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地理的にもアイスランドはすぐ近くなので、ノルウェーでも毎日大きなニュースとなって報道されている。火山灰がノルウェーまで届くかどうか心配されていたが、本日の新聞VGによると、恐らくほとんどの火山灰がノルウェーに届くまでに海に落ちるだろうとのこと。

医療機関が最悪の場合を想定して軍に協力を要請

火山灰の影響で病院の救援ヘリコプターが飛べない場合などを想定し、医療機関では今後1ヵ月は緊急対応策をスタンバイした状態で待機していくとのこと。ヘリコプターが飛行できない時は、軍が船で協力していく。

火山噴火で足止めー給料もらえない可能性あり

海外に旅行に行っていて、火山灰の影響で今週月曜にまだ仕事に戻っていないノルウェーで働く人たちは、もしこの状態が長く続いた場合はその間の給料がもらえない可能性がある(天災は会社側の責任ではないため)。パソコンなどインターネットを使って海外から仕事をこなせる場合は有給となるが、帰国できず全く仕事がこなせない場合は「休暇」となる可能性があるとのこと。

国王と首相も天災には勝てず

16日には、デンマークのマルグレーテ女王の70歳の誕生日パーティーに出席する予定だった国王・ハ−ラル5世は、火山灰で足止めをくらい、自ら車を運転して、オスロの王宮からコペンハーゲンまで出向いた。

17日の報道では、イェンス・ストルテンベルグ首相はニューヨークで足止めをくらい、スペインのマドリードまで飛行機で、それから車などの交通手段でドイツを通ってノルウェーに帰国。取材には、「週末の娘のダンスの発表会にまではどうしても間に合いたい」と答えた。

新しい用語「askefast」(アスケ・ファスト)=「火山灰で足止め」

この数日で「アスケ・ファスト」という新しい用語が誕生した。「今、火山灰で身動きが取れない・足止めをくらっている」ということを示す言葉で、この数日メディアで使われ始めた。「彼は今アスケ・ファストだ」という表現が職場などで使われており、一気に一般用語となった。

空港の状況

飛行機のキャンセル便が相次いでいたが、やっと飛行が再開。オスロ国際空港のサイトによると、現在のところ、20日(火)14時まで空路はオープンしていく予定とのこと。飛行機を利用したい人は、各エアライン・旅行会社にフライトのスケジュールを問い合わせて欲しい。自分のフライトの飛行の確認が取れるまで、空港に出向くのは避けるように。また、飛行機が最終的に飛ぶかは天候にもよるので、常にフライトチェックをするようにとのこと。

オスロ国際空港のアップデートはこちら(英語)

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19日のAftenpostenの記事。ノルウェー・トロンヘイムからアイスランド行きの飛行機を利用したのはたった一人。300席の空席で、唯一の乗客はフライト貸切の状態でアイスランドへ向かった。

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