国際女性デー 100年記念
3月8日、国際女性デー。
1910年にコペンハーゲンの国際社会主義者会議で記念の日が提唱されて今年が100年目にあたります。
18時、オスロの中心地にあるYoungstorget(ヨウングストルゲ広場)に数千人の男女が集まり、国際女性デーを祝って国会議事堂方面に向かってパレードが行われました。毎日メディアで「Likestilling(リーケスティーリング=男女平等)」の言葉が使われるノルウェー。ここで簡単にノルウェーの女性にまつわる大事なポイントを紹介していきます。
●2010年、国際女性デーでのノルウェーでの重要なテーマは暴「給料の男女平等化」、「子供たちの学校でのヒジャブ着用の禁止について」、「女性への力反対」等。
●ノルウェーでは1986年以来、女性閣僚の比率が40%を下回ったことがありません。
●1970年代以降から、女性の給料アップが訴えられ始め、また妻が夫に離婚を求めるケースが増加。
●出産率は現在は平均1.96%(女性1人に約2人の子供)と高い数字を誇る。最低を記録したのは1983年の1.6%。
●以前は特別な機関に行き、その理由を告げ許可されなければ中絶できませんでしたが、1975年以降は女性の自由な意思で中絶可能。
●ノルウェーの家庭の10%は家庭内暴力の問題を抱えており、そのうち90%は男性から女性への暴力
●家庭内暴力の際、ノルウェー人女性は自身の実家や友人のところへ非難する場合が多いが、ほかに頼る場所のない、移民を初めとする外国人は非難シェルターへ助けを求める傾向に。ノルウェーのタクシー運転手は各地域のシェルターの場所を把握しており、シェルターでは監視カメラを備え付けるなど、暴力する側が侵入できないように徹底の管理をしています。ノルウェーでは家庭内暴力が大きな社会問題に。
●現在、国会で子供の学校でのヒジャブ着用を法的に禁止するかどうかについて論争が巻き起こっています。女性のヒジャブ着用については、それを「宗教の自由」、「個人の選択の自由」、「男性支配の象徴」とどの観点からヒジャブを見るかで意見が分かれています。
●ここ数日ホルメンコルンを先にジャンプしたのは男性か、女性かということで議論されていたスキージャンプ問題(前回の記事参照)。サゲン選手はノルウェーテレビNRKの取材に「自分は女性のシンボルだとは考えていない」とコメント。今回ここまでノルウェー人が過激に反応したのは、スキー、ホルメンコルンは国家のシンボルであり、それに重要な男女平等の件が重なったためだとされています。
※ホルメルンコルンについて:ノルウェーテレビNRK、Aftenposten新聞記事参照。
※記事に載っている数字は、私が大学で履修している「男女平等」の教授から直接教えていただいた統計です。また、記事の中身は、ノルウェーの新聞のVGとAftenpostenから参照したもの、シェルターで働いている知り合いのノルウェー人から直接教えていただいた内容を合わせて書いたものです。
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