寒さを吹き飛ばせ!オランダ版カーニバル!
はじめまして、この度、オランダ、アイントホーヘン特派員ブログを担当することになりましたベッカーズ絢嘉と申します。実際に住んでいるのはオランダ南部の都市、アイントホーヘンから車で10分のヒェルドロップ(Geldrop)という小さな田舎町です。
オランダと聞くとアムステルダム、ハーグ、ロッテルダムなどの大都市の名前は知られているのですが、これらの観光都市はすべてオランダ北部に位置しています。実際に産業が盛んなのは南部の方なのですが、なかなかこちらまで観光客の方がやってこないというのが現状です。
私の住むNoord-Brabant州はオランダ人からも人々の気さくな性格や旬な食べ物への魅力からオランダの中で一番住んでみたい土地と言われています。これからこのあまり知られていない土地の魅力を面白く発信していきたいと思いますので、どうぞお付き合いくださいませ。
さて、第一回目はオランダ南部(キリスト教カトリック)に限って行われる最大行事、カーニバルについてご紹介いたします。オランダにはマース川、ライン川という二つの大きな川があります。
この二つの川より北部がキリスト教プロテスタント、南部がカトリックと大きく分けられます。
そしてこの北部、南部はスポーツの試合や競争などでは激しく対抗し合います(笑)。
外国人の私から見たら大した事ないじゃんと思いますけど、当人達は結構本気です。(笑)オランダ版カーニバルはブラジルのリオをカーニバルとはちょっと違います。毎年、2月中旬に行われるため、リオのカーニバルのようにほぼ素っ裸状態だとすぐに腹を壊してしまいます。(笑)このカーニバルはクリスマスの約6週間後に行われます。
このお祭りでは人々は色んな人物、物に仮装します。子供達はインディアンやお姫様、警察や忍者など何でもありです。大人達も恥をかき捨て、動物の仮装服を来たり海賊になったりともう本当に何でもありです。この行事はプロテスタントであるオランダ北部の都市では行われません。
プロテスタントの創始者、ルターは<お祭りごとは神事とは全く関係のないこと。>と言ったのでプロテスタント派の人々は質素を良しとしているからとか。それでも人生を楽しみたいお祭り好きな北部の人達は南部にたっくさんやってきます。
なので公共機関はとても込み合います。今年は去る2月14~17日に行われました。
私の町でのカーニバルの様子。
カーニバルの後、40日間はキリスト教カトリックにおいて贅沢はしないというのが慣わしだそうです。お菓子もなし、肉もなし、お酒もなし。イスラム教のラマダーンみたいなものですね。
ただ、信仰深いオランダ人は最近はとんど見かけないのでそのようなことは一切行われていません。(笑)
南部の子供達はこのカーニバルに合わせて1週間カーニバル休暇となります。もちろんこの休暇が始まる前の金曜日にはどの学校でもカーニバル祭りが催されます。この4日間、大人達は仮装をしてバーや知人宅でパーティー三昧です。子供達も仮装をしたまま、地域のスポーツアクティビティや子供パーティーなどが催されます。
このように南部の人々はお祭りがとても好きな陽気な人々がたくさんいます。
もしあなたもお祭りが大好きなら、この時期にオランダ観光に来てはいかがでしょうか?
ただ大人の場合、警察官の仮装はやめた方がいいというのが暗黙の了解になっています。
というのは仮装に使う洋服を本物の警察そっくりに自分で作った場合に、
本物か偽者か区別がつかなくなるので権限の乱用につながる可能性があるとの見解からだそうです。
刑法に触れる恐れもあるため、ここは分かりやすく、旅の恥かき捨てのような仮装をしたほうが無難ですよ。
次回からも私の町に限らず、オランダ地方都市(町)の魅力、ご旅行に役立つ情報を
たくさんご紹介していきたと思います!
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