アッペンツェルのジルベスタークラウゼの衣装が見られる!ウルネッシュの小さな美術館
アッペンツェルアウサーローデンでは、12月31日と1月13日に「ジルベスタークラウゼ(Silvesterkläuse、またはSilvesterchlausen」というお祭りがあることは、先の記事でご紹介しました。
「でも、ちょうどその時期には旅行や小旅行ができないかもしれない・・・」という方にオススメなのが、この美術館。
Urnäsch(ウルネッシュ)にある「Museum of Appenzell Customs」(ドイツ語でAppenzeller Brauchtumsmuseum Urnäsch)は、400年ほど前に建てられた民家を改装して作られていて、その名のとおり、この地方の伝統文化が感じられる品々が展示されています。
工具や農具、山々や牛や農家の人々が描かれた絵、鉄細工や刺繍などの素朴さや繊細さ、アッペンツェル独特の色彩、そして、あたたかさが滲み出てくる木の床や天井が私たちを和ませてくれます。
が、なんといっても一番の目玉は、ジルベスタークラウゼの衣装やその様子を展示しているコーナー。
衣装をまとった等身大の人形が何体もあり、今にも踊り出しそうな躍動感が伝わってきます。
とても精巧にできていて、鐘もなんだか重そう。
真ん中にたたずむのは、この地方の特別な犬「アッペンツェラードッグ」。尻尾がくるり!としているのが特徴で、けっこう気が強いかも?
キラキラぴかぴか。
おしゃぶりみたいなのが可愛いです。
こちらは、毛皮をまとった強面・・・
子供が見たら泣きそうですね・・・
こちらは同じ赤いベストが3着・・・と思ってよく見ると、地方によって微妙に違いが。
背は小さいとはいえ、ゴツゴツした男の人が着るにはもったいないくらい(?)な美しさ。
写真を撮るのを忘れてしまいましたが、このコーナーの入り口に「Schelleschötteシェレショッテ」と呼ばれる本物の鐘が置いてあります。
「ご自由にお試しください」と書いてあったので、さっそく背負って踊ってみました。
見た目よりは重くなくて、背負っているだけで楽しい気分になってきたのですが、なんせ音が大きいのです。
1日これを鳴らして練り歩くには耳栓がいるなぁ、なんて思いながら、真似をして飛んだり跳ねたりしていたら、お土産コーナーに並んでいるヨーデルのCDが欲しくなってきました。
Appenzeller Brauchtumsmuseum Urnäsch
<行き方>
スイス国鉄SBBでチューリッヒ中央駅から約1時間40分
チューリッヒ中央駅--ゴッサウ(Gossau)で乗り換えーウルネシュ(Urnäsch)下車 駅からすぐ
<住所と問い合わせ先>
Am Dorfplatz | 9107 Urnäsch am Säntis
Tel. +41 71 364 23 22
info@museum-urnaesch.ch
筆者
スイス特派員
ヘス 順子
スイス東部のアッペンツェルに住んでいます。日本とスイスの橋渡しになるような仕事をし、それを深めていきたいです。
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