ペンシルベニア州ハノーヴァー経由でゲティスバーグへドライブしてみよう!
アメリカ東部に短期で旅行する場合は、主に名所を巡るのが旅の目的となると思いますが、もし車の運転で移動することが出来るなら、高速道路のような大きい道路を外れた州道のドライブはいかがですか?広大なアメリカの自然の風景や人々の暮らしを、ちょっと垣間見ることができますよ。
先日の独立記念日は、ワシントンDCでは午後から雨が降り出したにも関わらず大々的なイベントが目白押しだったようです。PBS(公共放送サービス;Public Broadcasting Service)ではキャピトル・フォース(A Capitol Fourth)の模様が流されていましたが、私は、ワシントンDCの北部に位置するペンシルベニア州のゲティスバーグという町へ行っていました。ペンシルベニア州も7月4日は午後から雨模様。夕刻は土砂降りとなりましたが、雨模様でも車窓からは様々な景色が楽しめるので、車での移動は大変便利です。
グーグルマップによると、ワシントンDCのホワイトハウスからゲティスバーグ・ナショナルに向かう場合、123号線→495号線→270号線→15号線経由で行くと、約1時間45分かかるようです。
また、ボルチモア郊外を経由してみたい場合295号線→695号線→795号線→140号線→97号線を使うと2時間27分で到着します。
私は州間高速を使わずメリーランド・ラインから851号線→216号線→116号線経由でディビッド・ウィルズの家(The David Wills House)付近にあるゲティスバーグ・リンカーン・レイルロード・ステーション(Gettysburg Lincoln Railroad Station)まで、途中何度か停車しながら、約1時間20分ほどの運転で向かいました。
851号線はペンシルベニア州ヨーク郡からコドルス・タウンシップまで続く52.5 km(32.6マイル)の州道です。この道路沿いの見どころとは?!もちろん、のどかな田園風景です。コドルスには州立公園や湖畔のキャンプ場がありますが、その州立公園に関しては、またの機会にお話ししますね。
思わず車を降りて付近の散策。
農家の庭では、牛たちがもぐもぐ草を食んでいる光景に出会えます。この農家では、にわとりも遊んでいました。心が和む動物たちとのふれあいの後、また車を走らせます。
851号線からハノーヴァー方向へ向かって左折。
ショーウィンドウが見えてきました。そろそろ町の中心部に入るようです。お店の中も「独立記念日」を意識した赤と青と白の装いにディスプレイされています。
ここは、ペンシルベニア州のハノーヴァーという町。アメリカ合衆国国勢調査局の国勢調査によると、ハノーヴァーの2015年の見積もり人口は15496人。小ぢんまりとした街です。
でも、この町には知る人ぞ知る内緒話が隠されています。アメリカ独立宣言の起草委員であり1801年に第3代アメリカ大統領として就任することになるトーマス・ジェファーソンがバージニア州シャーロッツビルのモンティチェロ(Monticello)からからフィラデルフィアへ向かっていた1776年の4月12日の夜、フレデリック通りにあった宿屋、サイン・オブ・ザ・ホース(Sign of the Horse)に泊まったことで知られる町なのです。今日は通過しますが、歴史探訪のスポットがそこここに。。。!
194号線へ向かって左折すると、ペンシルベニア州リトルタウンを通ってメリーランド州へ南下しますが、今日は116号線を使います。
ここを左折して一路ゲティスバーグ方向へ。
中古車販売店のバナーも星条旗で楽しい!中古車屋さん巡りも楽しいものですが、今日は通過。。。
あまりに広大で、なんとなくこれで大丈夫なのかな?と不安に駆られるような気がしなくもない一本道をとにかく前進。ほら、こんなうれしいサインが見えてきました!
「独立記念日おめでとう!」
ドライブが大好きな方々には、道路わきの標識やちょっとしたメッセージも見逃せません。特に私のお気に入りは川や橋の名称のサイン。「ペンシルベニアを美しく保ちましょう(Keep Pennsylvania Beautiful)」のサインもさり気なく素敵です。
目的地のゲティスバーグまであと4マイル(約6.4キロ)。
州道を利用する際には気をつけたいのは、ガソリンスタンドの位置を確認することでしょうか。次のガソリンスタンドまで大丈夫と思って運転を続けていてガス欠にならないようにしたいですね。また、ガソリンスタンドに「公衆トイレはありません(NO PUBLIC RESTROOMS)」というサインがある場合がありますので、この点にも気をつけたいですね。ゲティバーグ入口のスノコ(Sunoco)オイルのガソリンスタンドの中にはカスタマー用のお手洗いがありますので、給油の際に利用できますよ。
ガソリンスタンドの広い駐車場の片隅に「リサイクル(RECYCLE)→リユーズ(REUSE);リサイクルして再利用」と書かれたドネーション用の巨大なスチール容器の置き場が。無人なので、「ハンドバッグとベルト」「洋服(靴)」と仕分けして袋詰めにした衣類を落とすだけです。
いよいよ町の中心部に入ります。
信号待ちでは、南北戦争のあれこれがわかるインフォメーションセンターの外観にうっとり。
さあ、ようやくゲティスバーグに到着です!ここが街の中心部のいわゆる「スクエアー」と呼ばれている場所です。左手前方には「デイビッド・ウィルズ・ハウス」が見えています。
次回は、ちょっと街の中心部をお散歩してみましょうね!
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筆者
アメリカ・ワシントンDC特派員
舞林鳥 恵
【地球の歩き方】では、2013年から、ワシントンDC周辺はじめアメリカ各地の観光名所や魅力的な穴場スポットの情報をお届けしています。
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