日本と大違い!!ドイツのお引越し事情
こんにちは。 10月になってだいぶ日が落ちるのが早くなってきました。つい先日、ドイツに来て初めての引っ越しをしたのですが、 日本とあまりに事情が違うので、これは記事にせねばと思いました。一番の大きな違いは何といっても貸す側と借りる側の力関係が
日本とは真逆だということです。そもそもドイツでは日本と違って、家を購入する人よりも
断然賃貸で暮らし続ける人のほうが多いのです。
大きな街だと住みたがる人がそれだけ多いので、
不動産代理店がかなり強気に出てきます。人にもよりますが、住むところを探し始めてから1-3か月は
かかると考えておいたほうがよいでしょう。私の場合は引っ越そうと決めて、インターネットでめぼしいところを
なんとなく探し始めてから実際に契約を結ぶのに約3か月かかりました!気に入ったところがあると代理店にメールを送るのですが、
その際、いくら稼いでいるかなどと一緒に感じのいいメッセージも
書かなければいけません。お給料がお眼鏡にかからないと連絡は当然来ません。
人気のあるところだと100人くらいから連絡があり、
そこから10人くらいに絞られ、決められた日に全員が集まり、
家の見学をします。
見学は平日夜のこともあれば、土日の昼間のこともあります。
そしてこれは家の見学をする前と後で、会社によるのですが、
必ずパスポートや住民カード、以前住んでいた住居の情報、
直近三か月の給与明細とSchufa-Auskunftというクレジットの
利用明細を調べる機関からの書類を提出しなければいけません。
日本ではおおよその年収を書くことがあってもここまできっちりと
給与明細を提出させるところってそんなにないのではないでしょうか・・
そして曲者なのが、Schufa-Auskunft。
クレジットカードに関する項目すべてに信頼度のあらわす
パーセンテージをつけられ、平均96%以上が信用できると
みなされます。
私の場合、ドイツに来てからそんなに経たないので、
そもそも収集できる情報が少ないため一部の項目は
かなり低いパーセンテージを与えられてしまいました。
そしてこれらの情報に加え、自分たちの写真付きで、
私たちってこういう人間だよ!というアピールの手紙を
送るのも一般的です。
これだけの労力をかけてもなかなか住める家が見つからず、
まるで就活がなかなかうまくいかない学生のように
だんだんと全人格を否定されるような気分になってきます。
返事をもらえるまでおよそ一週間ほどかかりますので、
それまではドキドキして待っています。家が決まると、次は現在住んでいる家の代理店に
引っ越す旨を伝えなければいけないのですが、
これがまた曲者で、引っ越す三か月前までにいわなければいけません。もし、三か月より早く引っ越す場合でも言った日から3か月後までの
家賃を支払わなければいけないので、かなりきついです。このルールがほぼどこの家でも適応されているとわかっているのに
新しいほうの家の代理店もなるべく早く引っ越してくれなきゃ
ほかの人に貸しちゃうよーと足元みられて、脅してきます。。結果、二つの家の家賃を1,2か月支払わなければいけない、
なんてことにもなります。実際、私がそうなりました。次にいざ引っ越し!というときも日本とは違って、多くの人は引っ越し屋さんに
頼むことはありません。なんと自分たちで大きなバンやトラックを借りて、
すべての引っ越し作業を行います。
重たい家具をどんどん運び込みました。やはりプロによる作業ではないので、家具はいろいろと
傷ついていて、落ち込みました。次回引っ越すときにはドイツ式にせず、プロに任せたいです。。
それでも一番大変だったのは家探しでした。私はボンに住んでいるからまだいいほうですが、
デュッセルドルフやミュンヘンは特に人気があり、
に住む場所を探すのは至難の業。人気だから家賃もどんどん高騰していて、ミュンヘンに関しては
東京より高いのではないかと思います。もしドイツに引っ越すのなら、大きな街の中よりも
近郊に住んだほうがいろいろとストレスも少なそうです。
筆者
ドイツ特派員
マリ・ミュラー
ドイツに約10年在住。
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