アッペンツェル地方での秋祭りフィーシャウ(Viehschau) in トイフェン
アッペンツェル地方で秋祭りと同時に開催されるフィーシャウ(Viehschau)。
(Vieh=牛、schau=見る)
夏のあいだ、山の上で放牧されていた牛たちが一斉に村へと下りてくるのですが、そのあと村で開催される牛の展示会・コンテストがこのフィーシャウです。
大きなものはアッペンツェルで開催されるのですが、今回ご紹介するのはアッペンツェルアウサーローデン準州のトイフェン村で開催されたものです。
9月22日の木曜日、9:00から牛たちが歩いてくるというので、私は念のため9:00にトイフェン駅のZeughausplatz(ツォイクハウスプラッツ)の道端に着きました。
すでに親子連れや老父婦が5〜6組いましたが、9:30にもなると道端に人が大集合!
どれだけ地元民がこの行事を楽しみにしているかを肌で感じ、笑顔で牛の行進を待ちわびている人々を見て、なんだかほっこりしてきました。
ずいぶんのんびりしていて、牛たちが見えてきたのは10:15過ぎ。
先頭を歩く牛。
この写真ではよく見えませんが、歩きながらお乳がぴゅーぴゅー出ていました。
美味しいバターやチーズになるのだなぁ!と少し感慨深くなります。
アッペンツェルの伝統衣装(トラハト)を身にまとい、颯爽と歩く男性軍。
後に続くのは、ヤギを連れた子供たち。
ヤギが横道にそれるのを必死にフォローしながら歩く姿が愛らしいです。
その後、会場に集められた牛たちがコンテストにかけられ、15:30過ぎに牛たちは帰っていきました。
たくさんある行事のひとつで、伝統衣装が見られ、古き良きスイスの姿が見られるフィーシャウ。
そこに込められているものは、乳を出してくれる牛やヤギたちへの感謝、豊作や自然への感謝、そして農家と地元民の心がひとつになる時間への感謝なのかもしれません。
<場所>
Zeughausplatz 9053 Teufen AR
筆者
スイス特派員
ヘス 順子
スイス東部のアッペンツェルに住んでいます。日本とスイスの橋渡しになるような仕事をし、それを深めていきたいです。
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