波乱万丈の女性の人生を描いたムンクと『ボヴァリー夫人』の世界観 ムンク美術館で新しい展示
ギュスターヴ・フローベールの小説『ボヴァリー夫人』と、画家エドヴァルド・ムンクの世界が融合。1月28日~4月17日まで、ムンク美術館では『エマとエドヴァルド。孤独な時の愛』という展示が開催されてます。
Photo:Munchmuseet/Michelle Williams Gamaker
アーティストでキュレーターであるMieke Bal氏の手により、小説作品が映画化した『Madame B』からのヴィジュアル映像と、ムンクの88作品を比較展示。ムンクの作品がビデオ・インスタレーションと共に展示されるのは、今回が初となります。
人生に満足できない既婚女性ボヴァリー夫人の葛藤は、ムンクの作品に登場する人物たちや現代社会にも共通するものがあり、意外なほどの類似点を見つけることができるのではないでしょうか。
映画を製作したMichelle Williams Gamaker氏(中央左)とBal氏(中央右)、ムンク美術館館長(右)Photo:Asaki Abumi
「浮気や金銭トラブルで自身の人生を破壊していくボヴァリー夫人。彼女の選択は、私たちの現代世界でも、恐ろしいほどに現実味を帯びています」とBal氏は語ります。
館内を案内するBal氏 Photo:Asaki Abumi
展示では、孤独、女性の身体と性、他者と上手に交流ができない不器用さ、結婚生活に絶望し、人生に満足できず、浮気や消費行動にずるずるとはまっていく人間の姿がフォーカスされています。「私の人生、こうなるはずではなかった」という人々の人生のワンシーンを、ムンク美術館で絵画や映像を通してみるという、貴重な世界観となっています。
Photo:Munchmuseet/Michelle Williams Gamaker
今回の展示のテーマは、これまでのものと比較しても分かりやすく、幅広い層の方々におすすめできます。ムンク美術館は時に展示テーマが過激ですが、今回はお子様連れでも大丈夫。ムンクの『叫び』は、この期間は展示されていないので、こちらをどうしても見たい場合は国立美術館へ。
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