トリノ カフェ探訪!イタリア国王が毎朝、口にしたBARの名前とは・・・?
ピエモンテ州の魅力を再発見!といってもやはり老舗を外すわけにはいかない。
個人的にも伝統、歴史、郷土色の感じられるお店が好きだ。
まずは、トリノのBar (バール) = (カフェ)巡りからはじめよう。
写真は、バールには欠かせないバールマン。一流バリスタの Giuseppe (ジュセッペ)氏。
イタリア人にとってバールとは、生活に欠かせない場所でもある。朝の目覚ましcaffe`(カッフェ)から始まり、
昼食後に一杯。おやつタイムにまた一杯。そして夕食前には、食前酒だって嗜むこともできるバール。
おしゃべり好きなイタリア人には活力を補給する大切な場所なのだ。
我々日本人の認識からすればBar= バー(お酒を飲む場所)と想像してしまうが、
実体は、友達とお茶をしたり、時にはランチや軽めの夕食をとったり、日本でカフェと呼ばれているお店に近い。
では、トリノにあるバール(カフェ)がなぜ、世界的に有名で重要なのか?
それは歴史が物語る。
サヴォイア王国を経てイタリア国家統一後、最初の首都でもあるトリノには、貴族階級、
政治家、文豪、著名人が集い社交の場にバールを利用した。よって、王家が、世俗を気にするあまり、
口癖のように唱えたバール(カフェ)がある。
その名は、FIORIO (フィオーリオ)
カルロ・アルベルト王、継いで、ヴィットリオ・エマヌエレⅡ世 は、
「フィオーリオでは、どんなことが話題になっていた?」と毎朝、執事に確認するのが日課だったと言う。
そんな伝説のバールがトリノには数多く健在する。
フィオーリオは、ジェラートも有名でこのバールの常連であったイタリア初代首相のカミッロ・カヴール氏も好んで食べていたと言う。それもそのはず、未だに"カヴール伯爵のお部屋"が残っている。
2階では、軽めの食事(セットメニューあり)やビュッフェ、アペリティーボなども行っている。
ゴージャスさは健在。(1枚目写真)
旅の想い出に歴史ある優雅な空間で素敵なひと時をお過ごしください。
【データ】
Caffe` Fiorio
Via Po, 8 Torino 10121
日 - 木 8:00- 01:00
金・土 8:00- 02:00
筆者
イタリア特派員
YUCA
イタリア ピエモンテ州 アスティ在住。 フードスタイリストとして活動15年目、アスティにて起業。
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