アッペンツェル地方、女子修道院の咳止めシロップ
スイスには未だに、深刻ではない風邪や体調不良を、化学的な薬ではなく、自然の力で治したいと考えている人が多くいます。
Naturheilmittel(ナトゥールハイルミッテル、自然療法)ということばを、薬局の店頭でも見かけますし、街に診察室のような形でよく開業しています。
アッペンツェル地方にも自然療法は根付いていて、現代になっても診察室を訪れたり、薬局で薬用品を買う人が少なくありません。
人気があるのは、女子修道院で、昔ながらのレシピと材料で作られた薬用品です。
夫がこの数ヶ月、風邪の残りで咳が止まらなかったので、ここで咳止めシロップを買ってみました。
Husutentropfen(フーステントロップフェン、咳の一滴)というシロップです。
咳や痰によく、大人は1日3回から4回、8〜10滴をグラスに入れて飲みます。
水でも、お白湯でも、お茶でもいいそうなので、体調や気温に合わせて温度調節などもしたいですね。
材料は、「咳にいい、植物由来のもの」としか書いてありませんが、たしかに素朴で、すっきりとした味わいです・・・味わうものではありませんが。
試した夫は、「喉に気持ちがいい」と言って2日ほど試したところ、かなり咳がやみました。
これについても、引き続き試して、ご報告しますね。
100ml 14.00フラン(約1560円)
筆者
スイス特派員
ヘス 順子
スイス東部のアッペンツェルに住んでいます。日本とスイスの橋渡しになるような仕事をし、それを深めていきたいです。
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