バルセロナテロ現状と注意すべきこと

昨日8月17日にバルセロナのランブラス通りでテロが起こりました。
不幸中の幸いで、特に知り合いが影響を受けることはなかったのですが、大好きな街に深く大きな傷あとを残した今回の出来事に怒り、かなしみ、やりきれなさ・・いろいろな思いがこみ上げ昨日は何も手がつかない状態でした。
現時点では日本人の被害者は報告されていないとのこと、事件のあったランブラス通りも解放され、一時閉鎖されていた通りや駅も通常通りに戻り、本日は公共の交通機関もスケジュール通りに動いています。
犯人のうち5人は拘束(数名は射殺)されたとのことですが、実行犯一名が現在も逃走中とのことでバルセロナの周辺の道路などでは
検問が引き続き行われていますし、まだしばらくは予断が許されない状況かと思います。
また今回の事件を受けて街全体のセキュリティはかなり厳しくなっていますが、念のため人が多く集まる場所は避けた方が無難かと思います。
今回のランブラス通りと同様にバルセロナで人が集まりやすくまた車が侵入しやすい場所の情報をいくつかシェアさせていただきます。
もし万が一付近に出かけられる際は、周囲に避難できる場所があるかどうかも確認されたほうがよいかと思います。
■ カテドラル前広場
旧市街にあるカテドラルの前の大きな広場には一日中たくさんの人が行き買っておりかつ特に大きな段差がないので
車の侵入はしやすいです。
■ モンジュイックの噴水
夏の間は水曜から日曜まで噴水ショーが行われておりサグラダファミリア以上に人が訪れるそうです。
最近はパトロールの車が頻繁に巡回していますが、こちらもトラックが出入りできる大きな広場の入り口があり、特にチェック機能がありません。
見る場合はできれば階段付近でみるとよいかも知れません、車がとおれないので
■ ランブラ カタルーニャ通り
ガウディの建物が並ぶパセオ デ グラシアに並行して通っている通りで、通りにはカフェやレストランがテラスを出しいつも人であふれています。
■ プエルタ デ アンヘル通り
今回事件のあったランブラス通りに並行する通りで、通常歩行者天国となっているかなり広い通りですが車が自由に出入りできる作りになっているので注意が必要です。
■パセオ デ ジョアンボルボ
地下鉄バルセロネータ駅からバルセロネータ海岸に伸びる大通りで特に夏場はテラス席がかなりにぎわいます。
その他の観光名所(サグラダファミリア、グエル公園など)は入場の際に必ず厳しいセキュリティチェックが行われているはずなので一旦入ると安全かとは思いますが、周囲にはあまり長居し過ぎないのが無難かも知れません。
"スペインはテロとは無関係かと思っていた"といわれることがありますが、実際はバルセロナにはヨーロッパ最大のモスクの建築計画(かつてのMonumental闘牛場がモスクに改築される計画が一時期ありました)もされていたことがあり、イスラム教徒の数は多い土地です。ただこれまでのアルカイダやETAのテロの経験を経てスペインの警察がテロ対策に長けていたこともありこれまでのテロが防げていた可能性は高いと思います。あとはおそらく他の国に比べると宗教や人種の違いに対しては寛容なお国柄、対立がそれほど表面化していなかったこともあるのかもしれません。
立て続けにテロがヨーロッパ各地で起こり、正直不安な気持ちはぬぐい切れませんが...上記のジョほうが少しでもこれからいらっしゃる方のお役にたつことをお祈りしつつ。
亡くなられた方々のご冥福と、怪我をなさった方のご回復を心よりお祈りいたします。
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