明日は端午節!台湾の粽はどんなもの?
明日は旧暦の5月5日「端午節」、
台湾は端午節の祝日で月曜日までの3連中です。
台湾では端午節に「粽子(ちまき)」を食べる風習があります。
端午節にちまきを食べるようになったのは、
その昔、楚の国の屈原という名の政治家が
ライバルたちの陰謀によって失脚し、
それを憂いて川に身を投げて自殺してしまい、
多くの人に大変慕われていた彼の死を悼んだ村人たちが、
川に浮かぶ屈原の遺体が川の魚たちに食べられるのを防ぐため、
竹筒に米を入れて、魚たちに食べさせ、
それが現在の端午節にお供えするちまきに
なったと言われています。
屈原の命日が旧暦の5月5日であったことから、
端午節に笹の葉でお米を包んだ粽を食べる風習が始まり、
無病息災や厄除けを祈る日になっています。
さらにその時、川に米を投げ入れるために
多くの村人が船にのったことから
端午節にドラゴンボートレースをするように
なったとも言われています。
台湾のちまきは日本の甘いお団子とは異なり、
中華ちまきと呼ばれるおこわを笹の葉で包んだものです。
台湾のちまきと言えば、笹の葉で作った三角形が特徴ですが、
これには魔除け、厄除けの効果があるといわれます。
台湾のちまきは大きく分けて北部式と南部式の2種類があります。
台湾北部でよく食べられるちまきは炒めたもち米に豚の角煮や、
塩漬け卵の黄身、ピーナツなどを入れて笹の葉で包み蒸したもの、
南部でよく食べられるちまきは洗ったもち米とピーナツや
しいたけ、栗などの具材を入れて笹の葉で包み茹でて作ります。
一般的に北部ちまきのほうが油っぽく、味付けも濃いと言われ、
南部のちまきは茹でているのでもっちりして、優しい味付けと言われます。
最近は北部式、南部式問わず、たくさんの具材を入れるのが主流で、
もち米と豪華な具材がたっぷり入ったちまきは
1つ食べればお腹いっぱいになるほどです。
デザート風の甘いちまきもあり、
これは紫米にあんこを入れたおはぎ風のちまきです。
各レストランやホテルでは趣向を凝らしたちまきが発売されたり、
市場やお店にちまきが並ぶのは毎年の風物詩にもなっています。
端午節の時期に台湾を訪れたら、ぜひちまきを食べて
台湾の伝統文化を味わってみるのもいいですね!
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