パリのシェア電動キックススケーター「Lime-S」乗り方まとめ【順に解説】

公開日 : 2019年12月15日
最終更新 :
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ヴェリブ(自転車)をはじめ、パリにはさまざまな形のシェアリングサービスが展開されています。その中で2018年6月からサービスが開始されたのが、米Lime社による電動キックスケーターシェアリング「Lime-S」です。

ヴェリブのように街中に設置されたステーションに返す形ではなく、道端に乗り捨てる形のステーションフリー方式。どのように使えばいいのか、使用手順をまとめてみました。

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Lime-Sの使用には、まずスマホにLimeのアプリをダウンロードするとことから始めます。ダウンロードしたら、起動してユーザー登録を済ませます。

登録が終わるとアプリ上の地図で、どこにLime-Sがあるか確認できるようになります。借りるためにはアプリで事前にいくらかの金額を、チャージすることが必要です。チャージはアプリを経由してクレジットカードで決済可能です。アプリも入れた、課金もしたら、早速使ってみましょう。

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(Limeアプリのスクリーンショット)

アプリの地図を見てLime-Sを探し、車体を見つけたらハンドルに付いているQRコードを、アプリのカメラ画面で読み込みます。もし何度やっても読み込まない場合は、QRコードに書かれている数字を入力することで代替できます。QRコードが読み込まれるとその車体がアンロックされ、使用できるようになります。

ハンドル右手側にはアクセル、左手にはブレーキがあります。料金は1回のアンロックごとに1ユーロ。1分ごとに0.20ユーロ加算されます(2019年12月現在)。

乗り方は、まず足で蹴って車体に速度を乗せ、その後は右手側のアクセルでスピードを上げます。止まる時は左手のブレーキを握り、自転車と同じような要領で減速します。ハンドル中央には速度計が付いています。

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Limeを使用する際は、Limeにより以下のことが義務付けられています。加えて、使用する地域の法律に従ってください。

1. ヘルメットの着用

2. 発進前のブレーキ確認

3. すべての交通法規を遵守する

4. 18歳以上

5. 有効な運転免許証もしくは身分証の携帯

6. 定員は1名

7. 飲酒運転禁止

8. 夜間は注意し余裕を持って走行すること

9. 乗車時のsms送受信や通話の禁止

10. 常に車、自転車、歩行者に気をつけること

Limeを走らせることのできる場所は、Limeアプリの地図に表示されます。

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目的地に着いたら、歩道の主となる場所より外に駐車します。アプリ内のカメラで駐車場所の写真を取り、返却が完了です。以下の場所への駐車は認められていません。

1. 車椅子用のスロープ

2. 自転車専用道もしくは歩道の中央

3. 病院の入口

4. 消防署

5. 門で仕切られたスペースの内側

6. 駐車禁止区域(違反金が科せられる恐れがあります)

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専用の乗車スペースが整備されている場所は良いですが、そうでない場所での乗車は、車やオートバイ、自転車、歩行者なども入り混じり、危険が伴います。海外で交通事故を起こすと、語学面でも日本以上に大変です。十分に中止してご乗車ください。

Lime社以外にも、多くの会社が同様のサービスをパリ市内で展開しています。乗車方法は各社概ね同じですので、複数の会社のアプリを入れておくと、近くにあるキックスケーターを探しやすくなります。

注:2018年8月13日に公開された記事に、最新の情報を2019年12月15日に追記・修正して更新しました。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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