タイの菜食期間(キンジェー)ことベジタリアンフェスティバルがスタート
2018年のキンジェー(菜食期間)がスタート
今年も菜食期間「キンジェー(กินเจ)」ことベジタリアンフェスティバルが始まりました!2018年は10月9日〜10月17日の期間。
「キンジェー」は観音信仰の中華系仏教徒の習慣で、この期間の間、肉、卵、魚などの動物性食品、ニンニク、ニラ、ネギなどの匂いのきつい野菜、アルコール類の摂取を避け、身を清めます。
期間中、特に中華系タイ人が多いバンコクでは、至る所でジェー(菜食)を表す「齋」の文字が書かれた黄色いマークを見かけます。肉や魚を扱う食堂や屋台のなかには休業するお店も一部ありますが、肉・魚を大豆を加工した代替タンパク質に置き換えたタイ版の精進料理のようなものが、至る所で味わうことができます。きのこ類を使った食品も多いのも特徴。
キンジェーで盛り上がるヤワラート(中華街)
すでに多くのタイ人に浸透しているキンジェーの習慣ですが、中華系の行事のため、一番盛り上がるのはやっぱり中華街のヤワラート通り。ワット・トライミット近くの中華門を起点に、ヤワラート通りの一角の100数十メートルほどの両側にベジタリアン料理やデザートを販売する屋台が軒を連ねます。
旧正月ほどの規模ではありませんが、獅子舞が練り歩き、お祭りモードに。屋台で売られているジェー料理は、慣れ親しんだ料理がいつも少しだけ違う食感で味わえるので、グルメとしても十分楽しめます。
大豆ミート。ポークの見た目がリアル!
ガパオ(バジル炒め)やトートマン・プラー(魚のつみれ揚げ)といった料理も、もちろんジェー仕様。ただし、ジェー料理は味付けが濃かったり、揚げ物を多用しており、通常のものより格段にヘルシーという訳ではありませんので、食べ過ぎにはご注意ください。
お供え用の豚の頭も、こんな風に。
プラム味のソフトクリームといったものから、伝統的なハーブジュースまで。普段はあまり目にしないデザートも多く販売されており、甘党な方にもおすすめです。
どこでも買えるジェー料理
ジェーのマークが付いた料理は、屋台や食堂、レストランだけでなく、セブンイレブンやスーパーマーケットでも買うことができます。きのこパスタといった冷凍食品や、ジェー仕様のインスタントラーメンといった期間限定品の他に、豆乳や動物性タンパク質を含まないデザート類にもジェーの印が付けられます。
私のこの時期の楽しみは、かぼちゃや黒ごまペースト入りのパンや、伝統的なタイ・中国のデザート。また、台湾などの中華圏でも見かけますが、「齋」マークのある月餅などの中華焼き菓子は、ラードを使用した通常のものよりもさっぱりとして癖がなく、和菓子のように食べやすくオススメです。
期間中にタイに滞在される方は、ぜひこの時期ならではのジェー料理を試してみてください。
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