【ネパールの食】タルー族新年料理ディクリとチチャル
![タルー新年ディクリ3.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kathmandu/assets_c/2020/02/9c6a6c53f857c13f9a411e52ff17e5773badb9f4-thumb-730xauto-497449.jpg)
ネパール南部タライ地方、東から西にかけて広い範囲に暮らす先住民タルー族の新年は1月半ば(2020年は1月15日でした)。
![タルー新年ディクリ4.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kathmandu/assets_c/2020/02/80dc24c05600ba4e96502e4ffb4f98bb12d0a21d-thumb-730xauto-497445.jpg)
正月には、米を原料とした料理がいくつか作られます。
![タルー新年ディクリ7.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kathmandu/assets_c/2020/02/6c69d950113b01b6ba258d0198db9f067a552182-thumb-730xauto-497473.jpg)
例えば西ネパールに住むタルー族が必ず作るのは、米粉団子ディクリ。
![タルー新年ディクリ1.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kathmandu/assets_c/2020/02/26a4a727333040a02a6b1b0d0643d8fb65d35a4c-thumb-730xauto-497452.jpg)
米粉を水で練り、棒状の団子を作ります。タルー族のお母さん曰く、両端を少し膨らませるのがポイントだそう。
![タルー新年ごちそう.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kathmandu/assets_c/2020/02/5cc6143ebe9e340879142fe4d27f17b513801c97-thumb-730xauto-497443.jpg)
ディクリを主食に、葉皿にのせられた御馳走・ジャルカプルという名の魚やヤギ肉・ヤギのモツ・豚・鶏のカレーが並べられます。シンプルな味つけながらどれもかなりの辛さ。でも、なんというか媚びない辛さで、ひーひーいいながらもついつい食が進みます。
ジャルカプルという魚は脂がのり、とろけるような感動のおいしさ!
ちなみに、葉皿も手作りします。近くの林から採ってきた、沙羅双樹の葉が使われています。
![タルー沙羅双樹の皿.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kathmandu/assets_c/2020/02/2bb8b6b69d3ef1e82b7ccbccab8718dee753ddd5-thumb-730xauto-497448.jpg)
おやつには、ディクリと焼き芋。
![タルー新年ディクリ.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kathmandu/assets_c/2020/02/429730433dc800ec656726cf6e6044b4cbd22268-thumb-730xauto-497471.jpg)
ディクリのほかに、普通のご飯の代わりにもち米も炊きます。
![タルー新年もち米1.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kathmandu/assets_c/2020/02/0e463efcd5a91f26987a5a9a39e9a94a18f081c8-thumb-730xauto-497447.jpg)
草で編んだかごに研いだ餅米を入れ蒸します。おこわみたいで美味!
![タルー新年もち米4.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kathmandu/assets_c/2020/02/7d0fd23c786d940eee7d72a23214b2de64ff9d05-thumb-730xauto-497451.jpg)
![タルー新年もち米5.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kathmandu/assets_c/2020/02/9544efa29f3ed6ca7703ac0e54a170c1c5f4aaf8-thumb-730xauto-497465.jpg)
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以上は西ネパール、カイラリ郡に住むタルー族家庭で体験した正月料理ですが、同じタルー族でも旅行者にもなじみのあるチトワン周辺に住むタルー族の正月料理はまた異なります。
![タルー新年チチャル3.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kathmandu/assets_c/2020/02/e4a4a1d8b764dff6dd0d40ea18b1df1e370d2a76-thumb-730x548-497463.jpg)
「チチャル」と呼ばれるこれは、炊いた米をバナナの皮に包み皮ごと再び焼くもの。
![タルー新年チチャル1.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kathmandu/assets_c/2020/02/397eef6b1ec253d71b8a6f2c650275a1d437624c-thumb-730xauto-497466.jpg)
日本のどこかの地方郷土料理にもありそうな外観ですよね。
![タルー新年チチャル2.jpg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/kathmandu/assets_c/2020/02/c0e565322610916cbc9106430915d18438532b41-thumb-730x548-497464.jpg)
これを手でほぐしながら、カレーにつけて食します。
ディクリにしてもチチャルにしても、日本にもありそうで親近感がわきませんか。
![](https://static.arukikata.co.jp/data/profile/11000/10052/20221012_102004_967b89e9_w320.jpg)
筆者
ネパール特派員
春日山 紀子
2000年よりカトマンズ在住。
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