NYCでクラスター発生、リスク別で「レッド」「オレンジ」「イエロー」地域に設定
NYCでクラスター発生
ニューヨーク市では、2020年9月末に学校や店内飲食が再開して間もないですが、すでにクラスターが起きています(涙)。
2020年10月5日クオモNY州知事によると、ニューヨーク市ブルックリン区とクイーンズ区で陽性率が上昇しているとのこと。Zip Code(郵便番号)により、9つのエリアを特定しています。
ホットスポットとされたNY市内9つのエリア(郵便番号)
●Edgemere/Far Rockaway (11691), クイーンズ区 エッジメア/ファーロッカウェイ
●Borough Park (11219), ブルックリン区 ボローパーク
●Gravesend/Homecrest (11223), ブルックリン区 グレーブセンド/ホームクレスト
●Midwood (11230), ブルックリン区 ミッドウッド
●Bensonhurst/Mapleton (11204), ブルックリン区 ベンソンハースト/メープルトン
●Flatlands/Midwood (11210), ブルックリン区 フラットランド/ミッドウッド
●Gerritsen Beach/Homecrest/Sheepshead Bay (11229), ブルックリン区 ガリットソンビーチ/ホームクレスト/シープスヘッドベイ
●Kew Gardens (11415), クイーンズ区 キューガーデンズ
●Kew Gardens Hills/Pomonok (11367) クイーンズ区 キューガーデンズ/ポモノク
陽性率が上昇しているのは、ブルックリンとクイーンズのおもに正統派ユダヤ教徒が多く住むエリア。数世代が同居し、シナゴーク(ユダヤ教の礼拝堂)に集まるにもかかわらず、マスク着用率が低いと言われています。
ただし、正統派ユダヤ教徒は信仰を理由に、市当局からレッテルを貼られていると感じており、感染対策に努めているコミュニティもあると抗議のデモが行われました。
■参照記事
在ニューヨーク日本国総領事館 新型コロナウイルス関連情報 2020年10月5日
コロナ再拡大の米NY、当局の「レッテル貼り」非難する正統派ユダヤ教徒ら - AFP News 2020年10月9日
リスク別で「レッド」「オレンジ」「イエロー」地域に設定
クイーンズ区のクラスター地域 (C)NYGov
2020年10月7日クオモNY州知事は、NY市などで発生しているクラスターを特定し感染率に応じたゾーンを設定、学校閉鎖などの規制措置を執ることを発表。新たな規制措置は10月8日(木)から実施。
「レッド(クラスターの中心地)」「オレンジ(警戒地域)」「イエロー(要注意地域)」とリスク別に色分け
リンク先から、住所の詳細を確認できます。
ブルックリン区 -Brooklyn (One Area, Red, Orange and Yellow)
クイーンズ区 -Queens (Two Areas, Red, Orange and Yellow)
住所を入力することでクラスター・ゾーンの中に入っているかを確認可能
住所を入力することで、クラスターのゾーンの中に入っているか確認できます。
●ゾーンや規制に関するウェブサイト:https://forward.ny.gov/
クラスターの各ゾーンによる規制措置とは
Photo by Sara Aoyama
各ゾーンの規制措置は下記のとおりで、少なくとも14日間は行われる予定。
・レッドゾーン(クラスターの中心地)における規制措置
- 多人数での集会:禁止
- ビジネス:必要不可欠な業種のみ営業可能
- 飲食店:持ち帰りのみ可能
- 学校:対面授業の禁止・遠隔授業のみ実施
- 礼拝所の利用:最大収容人数の25%以内の利用または最大10人までの利用
・オレンジゾーン(警戒地域)における規制措置
- 多人数での集会:屋外・屋内かかわらず最大10人まで
- ビジネス:リスクが高く、必要不可欠でない業種(ジムなど)は閉鎖
- 飲食店:屋外営業(4名/テーブルまでの利用)と持ち帰りのみ可能
- 学校:対面授業の禁止・遠隔授業のみ実施
- 礼拝所の利用:最大収容人数の33%以内の利用または最大25人までの利用
・イエローゾーン(要注意地域)における規制措置
- 多人数での集会:屋外・屋内かかわらず最大25人まで
- ビジネス:すべての業種で営業可能
- 飲食店:屋外・屋内営業(4名/テーブルまでの利用)と持ち帰りが可能
- 学校:生徒・職員に対する毎週の検査を実施した上で対面授業が可能
- 礼拝所の利用:最大収容人数の50%以内の利用
ちなみにウチはイエローゾーン(泣)。これ以上感染率が上昇しないように願います。
■参照記事
Governor Cuomo Announces New Cluster Action Initiative - NYS Gov 2020年10月6日
筆者
アメリカ・ニューヨーク特派員
青山 沙羅
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。