【新型コロナウイルス関連】2度目のロックダウンにおけるクアラルンプール
現在クアラルンプールは2020年10月14日から2週間の予定でロックダウン、「条件付き行動制限例(Conditional Movement Control Order=CMCO)」となっています。
マレー半島では隣接するセランゴール州(Selangor)、プトラジャヤ(Putrajaya)も同時期に発令されています。
実はセランゴール州はいわばクアラルンプールのベッドタウンのような位置づけで行政区分は異なりますが、合わせてクランバレー(Klana Valley)と一般的に呼ばれ、クアラルンプール大都市圏といった捉え方となります。
今回は経済生活を再開したままのロックダウンとなったため通勤や物流などは許可されていますが、それ以外では州をまたぐ往来ができません。
観光、スポーツ、映画観賞などの娯楽は現在禁止されていますが、生活用品や食料品のための買い物でもクアラルンプール⇄セランゴール州は行き来ができないという不便なことになっています。
とはいえサバ州(Sabah)のクラスターから始まった感染者数の増加はとどまる気配もなく、10月16日は新型コロナ肺炎の感染者数のカウントが始まって以来の869人と過去最高となってしまいました。また死亡者数は1桁台で4、5人ですが、その多くがサバ州の患者となっています。
クアラルンプールやセランゴール州では大規模ショッピングセンターのテナントスタッフやガード(警護スタッフでマレーシアでは商業施設や公共期間だけではなくコンドミニアムや住宅街などに配置されているのが一般的)、クリーンスタッフなどの感染が相次ぎ、なかには100人以上の感染者を出してしまい1週間の閉鎖を余儀なくされたところもありました。
ただし前回と異なるのは、レストランやホーカー(屋台)などで飲食が可能なことです。
14日のロックダウン当初は店内飲食は1テーブルにつき2名のみと制限されていましたが、そのあと、テーブルサイズによっては4名の利用が許可されると条件が緩和されました。
※ただし政府が推奨しているのは、デリバリーやテイクアウトとなっています。
参照元
6月9日から始まり、延長を含み12月31日までとされる「回復のための行動制限令(RMCO=Recovery Movement Control Order)」に入り、標準運用手段(SOP)を遵守することで日常生活が戻りつつあったマレーシアですが度重なるクラスターの発生やエリアロックダウン、州や連邦直轄区ごとの広範囲におよぶロックダウンで人口の3分の2が影響を受けていると言われています。
国境の再開も報道されていたのですが、今後そのような計画が変更される可能性も出てきました。
マレーシアの最新情報などは在マレーシア日本国大使館の公式ウェブサイトなどで閲覧可能です。
https://www.my.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
(撮影by逗子マリナ)
※写真の無断転載禁止
筆者
マレーシア特派員
逗子マリナ
2016年からクアラルンプール 在住の主婦兼フリーランスライター。
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