ネパールのおこし
典型的な和菓子のイメージが強い「おこし」ですが、ネパールやインドでも似たようなものが食べられています。
胡麻おこしそっくりなのは、胡麻と黒糖(※サカルसखर、ジャガリー)を混ぜて作るティルコラッドゥ。直径1.5cmほどのボール状に丸められていることが多いです。
ヒンドゥ教ガネシュ神の好物とされお供えに用い、人はそのお下がりをいただくことが多いですが、おやつ用としても売られています。
食べやすい一口サイズなので、ついつい手が止まらくなってしまう一品です。
町の小さな商店で駄菓子感覚で売られているのは、米はぜを直径4㎝ほどに丸めた、ちょっと大きめのおこし。
ネパール極西部、タルー族が住む村ではモルサブジャと呼ばれるおこしが食べられていました。アマランサス(ネパール語でラッテलट्टे)の実を炒ってはぜたものを黒糖でからめているそう。
同じものを、北インドでも見かけたことがあります。
いずれも、1月半ばのマーゲサンクランティ(タルー族たちの新年でもある「マギ」、インドではマカラサンクランティと呼ばれる儀式の日のお供えものとしても用いられる、運を呼ぶ食べ物でもあります。
ネパール(インドでも)にいらしたら、是非試してみてください。
後半3枚の写真は北インド(バラナシ、ラクナウ周辺)で撮影したものです。
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※サカルとは
寒くなると食べたくなる黒糖。近所の商店でサカルसखर購入。直径5㎝ほどの塊(約100g)で売られるネパール版黒糖(というか赤糖、ジャガリー)。さわやかな甘み。砂糖代わりにチヤ(ミルクティ)や煮物に入れてもおいしいのです。 pic.twitter.com/u4pQdSUQGY— 日々のネパール情報
筆者
ネパール特派員
春日山 紀子
2000年よりカトマンズ在住。
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