パリでPCR検査を受けてみた、フランス入国後の隔離明けコロナ陰性チェック【現地自主隔離】
現在、EU圏外からのフランス入国した場合は、7日間の自主隔離と隔離終了時のPCR検査の実施が求められています。前回のブログ「日本からフランス渡航した際のシャルル・ド・ゴール空港における陰性証明と入国の流れ」では、日本(東京・羽田空港)を出国してフランス(パリ・シャルル・ド・ゴール空港)へ入国、パリ市内の家まで帰る様子をレポートしました。
体調の変化なく無事に隔離期間が明けましたので、パリ市内の検査施設にPCR検査を受けに行ってきました。
▲パリ旧4区区役所
パリ市内のPCR検査施設
まず新型コロナウイルスに関する検査については、おもに「PCR検査」「抗原検査(tests antigéniques)」「抗体検査(Tests sérologiques)」の3種類の検査があります。3つの違いは以下ですが、詳しいことは専門機関の解説に任せることにします。ざっくり、こんな違いがあるということだけ頭に入れてみてください。
1. PCR検査:体内にウイルスが存在するかを調べる
2. 抗原検査:PCRより精度は劣るが結果がすぐに出る
3. 抗体検査:過去にウイルスに感染していたかを調べる
パリ市内の多くの場所で見かける、屋外にテントを張って「予約不要、無料、15分で結果(Sans rendez-vous, Gratuit, 15 min)」と書かれている検査施設は、2の抗原検査です。そのため、そのような場所に行っても、常にPCR検査も併せて扱っているわけではありません。
どこの施設がPCR検査または抗原検査(もしくは両方対応)で、予約が不要か否かについては、パリ市のウェブサイトに一覧が掲載されていますので、そちらで最寄りの施設を探すことができます。そのリストの中で、私は「PCR検査、予約不要、無料」だった家からもっとも近い施設(旧パリ4区区役所)に行きました。
この施設は、午後は予約不要で一般向けのPCR検査を行っています。午前は高齢者や医療関係者などの優先時間帯です。
検査施設での検査の流れ
▲検査施設の入口
旧パリ4区区役所での検査の流れですが、まず受検者専用の入口から建物内に入ると、扉の係員に「予約はしたかどうか」を聞かれました。私は、「予約はしていない」「フランス入国から7日間経ったから検査に来た」といった旨を、扉の係員に告げると、係員は受付に通してくれました。
3つほど並んだ受付では、アクリルボード越しに係員が待機しており、そこで氏名、住所、電話番号などを記入しました。身分証(パスポート)の提示を求められたので、検査には身分証を持参していくことをおすすめします。受付の紙にはIDが書かれており、後日専用ウェブサイトから検査結果を見ることができます。すべて記入が終わったら、検査場所の椅子へ座るよう指示されました。
▲検査施設の様子
椅子に座っていると検査係の人が来て、上を向くように指示。長い綿棒を鼻から入れて、鼻腔・咽頭部から検体を拭いました。拭い終わったら検査終了、出口から建物の外に出ました。
検査結果の調べ方
PCR検査の場合、検査結果が判明するまで1~2日かかります。そろそろ検査結果がわかる頃合いになったら、受付用紙に書かれていたウェブサイトへアクセスします。
▲検査結果が表示される「Laboratoires MLab」のウェブサイト
検査受付時にもらったIDとパスワードを入力してログイン。
検査結果がフランス語と英語で表示されます。「Négatif」の文字があれば陰性です。
私の結果も無事陰性。日本出国時からの長いフランス入国手続きが、ようやく終わりました。
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今回の日本からフランス帰国までの一連の流れは、以下の記事もあわせてご覧ください。
筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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