トビリシ・ヘアカット日記

公開日 : 2021年05月24日
最終更新 :
筆者 : fujinee

髪を際限なく伸ばしたいという人でなければ、散髪は一定期間に1回訪れる「出来事」です。

そして日本国外である場合、散髪は必要以上に重みがある「行事」となります。

なぜなら、言語の壁があるからです。

そして、その散髪をできれば避けたい「やっかい事」と考えるか、やりがいがある「挑戦」にするかは、本人の心の持ち方次第でしょう。

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↑マルジャニシュヴィリ駅脇のコテ・マルジャニシュヴィリ通り。

ジョージア語をまったく知らなかった私にとって、散髪は最初はやっかい事でしかありませんでした。

その頃はたまたま美容師をやっていた友人がいたのでその人にカットしてもらったり、またしばらく髪を伸ばしっぱなしにすることにより散髪に行くことを避けていました。

そしてたまたま入店した美容院に英語が話せる美容師がいたので、しばらくはその人にお願いすることでごまかしていました。

しかし、コロナ禍でその人がいなくなったのを機に、現地語しか通じない店に入ってみることに。

たまたま入店したマルジャニシュヴィリ駅近くの美容店は年配の女性従業員が中心になって経営している店で、外国人の入店をいたく喜んでくれまして......。

自分なりにカットの希望があるので、その言い回しを準備していきました。

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↑最近通っているマルジャニシュヴィリの店。

しかし2度目の入店時に注文をしようとしたら、

「覚えているから、前と一緒でいいでしょ?」

と言われたので、それからは「前回と同じで」というひと言で通用するようになりました。

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↑ジョージアのビューティーサロン店内の様子。

注文ではすこしズルができるようになりましたが、カットしている約20~30分間も沈黙が続くと気まずいので、会話のきっかけを探したりします。

たとえば相手が口ずさんでいる曲の題名を尋ねてみたり......。

ラジオで流れていた映画音楽を懐かしがっているのを見て、その映画について尋ねてみたかったのですが、「映画監督」というジョージア語がとっさに出てこずに断念したり......。

しかしその後ジョージアの名俳優カヒ・カヴサゼ死去のニュースがあり、その話題を持っていったら大きく盛り上がり、前回はほとんど会話が途切れることがありませんでした。

まだまだ、文法はめちゃくちゃですが......。

このように、散髪はいま、自分自身を磨くための大きな挑戦になっています。

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トビリシの5月は緑の季節です。

昼下がりの木漏れ日が窓から降り注ぐなかで、素朴でローカルな店で過ごす時間。

風光明美な名所を訪れたことと同様、いや、もしかしたらそれ以上に、こういった体験は尊いものに感じます。

8ラリのカット料金で心を込めてカットしてくれる女性に尋ねたところ、もう42年間も美容師を続けているとのこと。

その技術なら日本でも通用すると褒めると、「私も日本で生活できるかしら?」とおどけていました。

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↑コテ・マルジャニシュヴィリ通り。

※1ラリ≒32.5円(2021年5月24日現在)

【ジョージア(カルトリ)語表記と発音】

マルジャニシュヴィリ駅(მარჯანიშვილი/marjanishvili)

コテ・マルジャニシュヴィリ通り(კოტე მარჯანიშვილის ქუჩა/k'ot'e marjanishvilis kucha)

映画監督(რეჟისორი/rezhisori)

カヒ・カヴサゼ(კახი კავსაძე/k'akhi k'avsadze)

前回と同じでお願いします。(იგივეა როგორც წინა დრო,თუ შეიძლება./igivea rogorts ts'ina dro tu sheidzleba)

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