地元民に愛されるバンコクの老舗デパート『ザ・オールド・サイアム・プラザ』
サワディーカー。バンコク2特派員のぴっぴです。大都会バンコクの商業施設といえば、ハイブランドの店が集結し洗練されたデパートを思い浮かべるかもしれません。しかし今回紹介するのは、ローカル感満載の老舗モール、「ザ・オールド・サイアム・プラザ」(The Old Siam Plaza)です。
古き良きタイの面影が残る、地元民に愛され続けるスポット。タイ伝統スイーツや民族衣装、シルク製品、ジュエリーなど、数多くの専門店が出店しています。ディープなタイを感じられるこの場所で、一体どんな風景が見られるのでしょうか。
地元民に愛される老舗デパート『ザ・オールド・サイアム・プラザ』とは?
「ザ・オールド・サイアム・プラザ」(以下、オールドサイアム)が位置するのは、バンコク最大の中華街「ヤワラート」から少し先にある、インド人街「パフラット地区」にかかるエリアです。最寄駅のMRTサムヨット駅から歩いて約5分。タイ建築と融合した黄色いコロニアル調の建物が目を引きます。
1993年にオープンしたオールドサイアムは、かつては若者に大人気のイケイケスポットだったのだそう。タイ人の友達が、「子どもの頃は、じいちゃんやばあちゃんによく連れて行ってもらったよ」と、懐かしそうに話していました。
4階建ての建物は、大きく2つに分かれています。レトロで懐かしさを感じられるデパートのなかを、さっそく散策してみましょう!
1階ホール 「タイ伝統スイーツ」の屋台が大集結
モール内は吹き抜けの天井が開放的。イタリア風の列柱に囲まれ、黄色と白を基調とした明るい雰囲気です。エアコンが効いていて涼しく快適。利用客のほとんどが地元民です。
最も見所があるのは、1階ホールのタイ伝統スイーツや惣菜が販売されているエリア。30店舗ほどが軒を連ねていて、縁日のようなワクワク感があります。
カラフルでかわいいタイの伝統スイーツはバラエティ豊富。バンコクの街中ではなかなか出会えない商品もたくさんあります。
鶏卵素麺「フォイトーン」、丸い形の卵黄シロップ煮「トーンヨート」、緑豆餡のあんこ玉「ルークチュップ」、ココナッツパンケーキ「カノムバービン」、タイ風ういろう「カノム・チャン」、もち米をバナナの葉で包んだ「カオ・トム・マット」、せんべいにメレンゲがのった「カノム・ブアン」など、ほかにもたーくさん!
惣菜や寿司を売る店もありました。
ホールにテーブル席はありませんが、ベンチに腰掛けて、できたてホヤホヤを味わうことができます。
全体的にローカル価格なので、未知なるタイデザートを試してみるのにうってつけの場所です。
ミセスご用達「婦人服売り場」
1階には衣料品の店が集結したホールもあります。若者向けの衣服はあまりなく、そのほとんどは婦人服。
派手柄で色鮮やかなものが多いです。日本の婦人服とも通ずるものがありますね。
個人経営のタイシルクやジュエリーの専門店
オールドサイアムには、ジュエリーやタイシルクを販売する個人経営の専門店も多く出店しています。ジュエリーショップの高級感あふれるエントランスの向こう側では、客がじっくりと商品を吟味しています。
タイは宝石の世界5大集散地のひとつとして知られると共に、世界的なジュエリー加工生産地でもあります。オールドサイアムではとくに、指輪などの加工品や宝飾品の専門店が充実しているようです。
2階に上がると、タイの伝統工芸品であるタイシルクを販売する店がずらりと並んでいます。その素材や質感はバリエーション豊富。お手頃価格で上質なシルク生地や既製品を購入することができます。
オーダーメイドでタイ民族衣装やドレス、スーツなどを仕立ててくれる店もあります。生地選びからデザインまで相談して決め、世界でたったひとつのタイ衣装を手に入れるのも、素敵な記念になりそうです。
そのほか、KFCなどのファストフードや飲食店のチェーン店、散髪屋、電化製品の店、フードコートなどもあります。1階には銃を販売する「ガンショップ」が並ぶエリアもあり、この辺りを散策するのもおもしろそうですね。
■ザ・オールド・サイアム・プラザ(The Old Siam Plaza)
・住所: 2/35-4, Burapha Rd, Wang Burapha Phirom, Phra Nakhon, Bangkok, 10200
・営業時間: 9:00〜21:00
・定休日: なし
・アクセス: MRTサムヨート駅から徒歩約5分
・駐車場: あり
・電話: 02-226-0156
・Web: 公式HP
まとめ
古き良きタイの面影がギュッと凝縮されたデパート、「オールドサイアム」。その独特な雰囲気が、この商業施設をバンコクで唯一無二の場所にしています。市民の生活を垣間見ながら歴史に思いを馳せるのも、なかなか豊かな時間でしょう。
かなり広くて店舗数も多いので、一通りみてまわると意外に時間がかかるかもしれません。地下鉄を利用すればアクセスもしやすいので、気になった方はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。それでは皆さま、また次回の記事でお会いしましょう!
筆者
タイ特派員
日向みく
バンコク在住ライター。中南米やアフリカ、中東を含む世界43ヵ国を訪れた旅好きです。
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