都会のオアシス、ロンドン最小ロイヤル公園「グリーン・パーク」
ロンドンの"都会のオアシス"としてはハイド・パークが有名ですが、緑豊かな芝生が広がる公園の多いロンドンでは、ほかにも気持ちのよい公園がたくさんあります。
バッキンガム宮殿横の「グリーン・パーク(The Green Park)」は規模がそこまで大きくなく、平日の朝ですと公園内の並木道を通ってグリーン・パーク駅に向かう通勤客や、マイペースに散歩をする人々などでほどよくにぎわっています。ロンドンに8つある王立公園のなかで最も小さく、ほかにはない特徴を兼ね備えた独特の公園です。
木々の間からはバッキンガム宮殿がのぞき見え、休日や人手の多いほかの時間帯とは打って変わり、平日の朝は落ち着いた、たたずまいを拝めます。世界的に有名な観光地である宮殿も、ロンドンっ子には日常風景のひとつに過ぎず、公園も含めてジョギングを楽しむ姿もありました。
個人ではなく、サークル・クラブのようにグループで集まり、ランニングの練習に励んでいる人もいます。ロンドンには入場料無料の優れた博物館が数多くありますが、小さい子供には退屈なことも。そんなときにも、イギリスの公園は砂利ではなく芝生が大部分なので、泥汚れも気にならず便利です。
また、グリーン・パークのすばらしい点は、大き過ぎないその規模にあるといえるでしょう。走り回る子供を見失わないよう追いかける必要がなく、適度な広さがありながらも、親の目がゆき届くので安心です。
お昼には公園内に2ヵ所ある売店で、ドリンクやサンドイッチといった軽食やオヤツを買ってベンチで食べれば、空気もよく経済的と一石二鳥です。
宮殿側から公園を突っ切って大通りに出ると、左方面にはハイドパーク駅、右にはイギリス随一の繁華街であるピカデリー・サーカスの駅が控えており、観光にももってこいの便利な立地です。
なお、道を挟んだ反対側には日本大使館(領事館)もあります。コロナ以降は随時予約が必要で、入館時は荷物検査のほかに、身分証明書も必要なので、パスポートや運転免許証を持参すると安心です。
■グリーン・パーク(The Green Park)・開園時間: 終日、年中無休・最寄り駅: 地下鉄 Green Park・URL: https://www.royalparks.org.uk/parks/green-park
筆者
イギリス特派員
パーリーメイ
2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。
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