高い感染率を維持するベイエリア。今週のサンフランシスコの様子
CDCのレポートによると、今週サンフランシスコ郡の10万人における感染者数が278人、新規感染者数5.5人を記録しました。現在サンフランシスコを含むベイエリアのほとんどが「黄色」レベルを維持しています。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。
ベイエリアの感染が高い理由について
ここ数週間変異種BA.2の影響で高い感染率が続くベイエリア。カリフォルニア州のどこの地域と比べても異様に高いのは、過去2年間感染対策を抜かりなく行った結果だという仮説があります。例を挙げると、前回の流行時に高い感染率を出したセントラルバリー地区ですが、今回の流行にあまり影響を及ぼしていません。これはすでに多くの人が以前の感染の影響で体内に免疫がついているのでは、と言われています。
ベイエリアは今まで感染者数が少なく、免疫がなかったために今回の感染力の強いウィルスと、どんどんと緩和される規制によって感染が拡大している可能性があるとのこと。ベイエリアはこれまで厳重に感染対策を行ってきた経緯もあり、この仮説も一理あると考えられます。
今週のサンフランシスコの様子
サンフランシスコの様子ですが、特に大きな変化はありません。交通公共機関の表示が「マスク必須」から「マスク推奨」に切り替わり2種間ほどが経ちましたが、現在見る限りではほぼすべての乗客がマスクを着用している状態です。
レストランなど飲食店の変化ですが、マスクをしない傾向が定着しています。入店時にはマスクを着用していても、オーダーを済ませるとマスクを外す人がほとんどで、最近では入店から未着用の層が定着している状態にあります。
カリフォルニア州の感染状況
今週のカリフォルニア州全体の感染状況。州の公式ウェブサイトによると、州全体の1日あたりの平均新規感染者数は7631人。ここ1ヵ月の平均感染者数は、6290人、5302人、2528人、1697人。今週もじわりと増加しています。
今週の陽性率は4.1%、10万人における感染者数は16.1人。こちらも上昇しています。ただ今回爆発的な感染が抑えられているのは、高いワクチン率とともにこれまでに感染した層による集団免疫が功を奏しているのかもしれません。
サンフランシスコのワクチン接種状況
市の公式ウェブサイトによると、今週の5才以上を対象とした接種率は1回目は>90%、2回目の接種率は88%。今週もこの数に変化は見られません。
今週の段階で、カリフォルニア州の郡でワクチン接種率が高い郡は、
1. インペリアル郡 95%
2. マリン郡 91%
3. サンタクララ郡 88.2%
サンフランシスコ郡は今週も5位で、接種率は86.7%です。
最後に
この記事を書いている2022年5月12日現在、LA timesの統計 によると、サンフランシスコの感染者数は14万2860人・感染による死亡者は864人。先週の140万267人に比べると、今週の増加数は2593人、1日の平均数は370人。今週もわずかですが上昇傾向にあります。
過去1週間の陽性率平均は8.9%・10万人における感染者数は42人。前回はオミクロン感染拡大のような急激な変化はありませんが、ここ1ヵ月の間じわじわと増加傾向にあります。
筆者
アメリカ・カリフォルニア州特派員
Katie M
18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。