チェルシー・フラワーショー2022期間中の会場周辺「スローン・スクエア」町なかの様子
毎年5月にロンドンのチェルシーで開催される、王立園芸協会主催の「チェルシー・フラワーショー(The RHS Chelsea Flower Show 2022)」は、1913年から続く歴史ある催事です。それが、コロナ禍の2020年には史上初のオンラインで、翌2021年にはこれまた初めての9月に開かれ、2022年はようやく3年ぶりに通常の春開催となりました(参照:"The history of the RHS Chelsea Flower Show" RHS 2022.)。
今年の開催期間は先月5月の24日〜28日までで、入場にはチケットが要りますが「中に入らずとも雰囲気だけ味わいたい」という方は、会場であるチェルシー王立病院の最寄り駅、スローン・スクエア駅周辺を散策すると楽しめます。
ハイブランドのファッションやコスメ店からレストラン、カフェ、バーなどの飲食店、美容室、薬局、花屋といった地元の小売店まで、町全体でこのイベントを盛り上げるべく、フラワーショーに合わせて色とりどりの生花で店頭が飾り立てられます。
![1699F27A-7D97-47B4-86E7-F6D6B1227809.jpeg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/london4/assets_c/2022/05/1699F27A-7D97-47B4-86E7-F6D6B1227809-thumb-730xauto-602883.jpeg)
エリアによってはそのディスプレイを競う、「チェルシー・イン・ブルーム」に参加している店舗もあります。毎年テーマがあり、2022年の今年は"イギリスの象徴(British Icons)"なので、公式ロゴもエリザベス女王を中心に、ビートルズや2階建てバス、ビッグベン時計台など、おなじみのアイコンが散りばめられています。
先週の、まだ開催期間中だった頃に当地を訪れたので、町なかの様子を写真で振り返り、特に盛り上がっていたエリアの紹介をします。
見どころスポットその1:エリザベス・ストリート
私が今回拠点にしたのは、電車のロンドン・ヴィクトリア駅。長距離バスのコーチ・ステーションを抜けた、エリザベス通りから徐々に、ショーにちなんだ飾りつけが見られました。ピンクの外壁で普段から撮影スポットとしても人気の高いケーキ店、「ペギー・ポーション」がまずはお出迎え。
![728C6601-EA37-4A6A-B892-E8766D8A1A7D.jpeg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/london4/assets_c/2022/05/728C6601-EA37-4A6A-B892-E8766D8A1A7D-thumb-730xauto-602887.jpeg)
これを筆頭に、くまのパディントンや女王型のお花が凝ったアレンジで現れます。
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適当なところで左折をするなどして、いよいよ会場にもっとも近い最寄駅、スローン・スクエアに到着します。
見どころスポットその2:スローン・ストリート
もはや町全体がデコレーションされている感じですが、とりわけ熱気を帯びていた通りは、スローン・ストリート。「チェルシー・イン・ブルーム」の開催地で、ほかのエリアと比べても飾りつけの規模や気合が違うと感じました。
![642A30D6-5F99-4F43-BBCD-F6BFC1500CD6.jpeg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/london4/assets_c/2022/05/642A30D6-5F99-4F43-BBCD-F6BFC1500CD6-thumb-730xauto-602895.jpeg)
それもそのはず、この通りだけで王立園芸協会の審査を経て上位入賞した店舗がゾロゾロあり、うち、紳士服店の「ハケット・ロンドン」は最優秀賞に選ばれました。審査員は「ハケット自体がイギリスの象徴」と、その受賞理由を述べています。詳しくは、そのほかの受賞店舗の紹介と合わせてこちらのウェブサイトをご参照ください。
![35B459A3-6CAA-4D0C-9A48-85FE43BF0788.jpeg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/london4/assets_c/2022/05/35B459A3-6CAA-4D0C-9A48-85FE43BF0788-thumb-730xauto-602897.jpeg)
エリザベス女王の愛犬として広く知られている、コーギーをテーマに店頭を飾りつけたフレグランス専門店、「ジョー・マローン」は特別推奨賞に選定されました。
見どころスポットその3:パビリオン・ロード
ひととおり見たあと、満足するにはまだ物足りず、ほかにはないのかとぶらぶら歩いていると、いかにもお祭りムードたっぷりのエリアを発見!ユニオンジャックの旗が空にはためくそれは、「チェルシー・イン・ブルーム」参加地域のひとつ、パビリオン道路でした。
![EEE8C12D-DEE8-4B1D-B1F6-5B05BAAE3A5E.jpeg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/london4/assets_c/2022/05/EEE8C12D-DEE8-4B1D-B1F6-5B05BAAE3A5E-thumb-730xauto-602899.jpeg)
ラグジュアリーな部屋着の専門店、「オリビア・ボン・ヘール」はアフタヌーンティーやピクニックをモチーフにしたディスプレイ。3輪人力車のサービスも、そちこちで見かけます。
![EC2624D2-F545-4E29-BBCE-E3F8A1A5C07F.jpeg](https://static.arukikata.co.jp/pic-images/tokuhain/london4/assets_c/2022/05/EC2624D2-F545-4E29-BBCE-E3F8A1A5C07F-thumb-730xauto-602901.jpeg)
エリザベス女王在位70周年の数字が描かれていますが、遠目に見ないと気づかないことも...。
見どころスポットその4:スローン・スクエア駅前
かなり満足し駅に戻ろうとしたところ、スローン・スクエア前の広場もにぎやかなことに気づきました。
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パビリオン道路にもありましたが、イースターエッグのような卵型のオブジェがここにもあります。
今回もっとも難易度が高かった撮影スポットがこちら!
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次から次へと記念撮影する人が絶えず、交代する1秒の差を狙ってカメラを常時構えておりましたが、空きができる瞬間は非情にも1秒すらなく、このとおり人が映り込んでしまい、これが限界でした。
このほか、卵型オブジェの先をさらにすすめばもう1ヵ所、DUKE OF YORK SQUAREが「チェルシー・イン・ブルーム」の開催地であったのに、行きそびれてしまいました。
筆者の子供が通う学校でも、5月は毎年これら花の祭典にちなんで「〜(学校名)イン・ブルーム」として、学校内で箱庭の出来栄えを競う大会があります。審査はなんと本場同様、王立園芸協会のメンバー直々にしていただけます。このフラワーショーは、チェルシーに限らずイギリス各地で行われているので、このように教育機関も巻き込み、老若男女問わず全国で盛り上がることができますね。
今回の記事が来年以降の旅プランとして、参考になれば幸いです。
◼️チェルシー・イン・ブルーム(Chelsea In Bloom)・最寄駅: 地下鉄Sloane Square駅/電車London Victoria駅・URL: https://www.chelseainbloom.co.uk/
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筆者
イギリス特派員
パーリーメイ
2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。
【記載内容について】
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