パリのパラスホテル「ル・ムーリス」が印象派モネのプライベート散策ツアー付き宿泊プランを開始
パリ中心部、ルーヴル美術館から近いチュイルリー公園に面した場所にある「ル・ムーリス」が印象派画家モネの非凡な人生に触れるプライベートツアー付き宿泊プラン「Monet - Revolutionary Brushstrokes(絵画に革命を起こしたモネの軌跡)」を2022年5月30日より始めています。これは2021年9月にスタートした「Picassoʼs Montmartre(ピカソが暮らしたモンマルトル)」に続き続く散策シリーズの第2弾です。
今回のモネのツアーでは「現代において世界的に高く評価されているモネが、なぜ当時は非常に過激で反抗的だと受け止められたのか」という問いが深く掘り下げられています。当時のメディアや大衆から批判され、皮肉を込めて名付けられた"印象派"の評価をどのように一転させ、前衛的な芸術運動として発展させたのか、参加者はガイドと共に、モネの有名な「プレインエア(外光の効果を表現する技法)」が生まれた理由を紐解いていきます。
ツアーは1対1または少人数のプライベートグループで催行され、モネの人生とキャリアについての逸話を学びながら、ゆっくりとパリを楽しめます。より知識を深めたい人や、パリを訪れたことがあっても深く掘り下げたことがない人など、参加者に合わせて毎回内容がカスタマイズされます。
散策ツアーは、ル・ムーリスの正面玄関からスタート。まずチュイルリー公園へ向かいます。モネは1876年に、チュイルリー公園をテーマにした作品を発表。同作には、まるでル・ムーリスの屋上から眺めたような風景が描かれているからです。そして散策の最後は、モネが晩年に残した大作『睡蓮』が展示されているオランジュリー美術館です。
なお、モネの家と庭があるパリ郊外ジヴェルニー(ル・ムーリスから車で1時間半の距離)にあるジヴェルニー印象派美術館では2022年7月3日まで『モネとロスコ展』も開催されています。モネの散策ツアー付き宿泊プランに、ジヴェルニー印象派美術館への訪問も加えることもできルそうです(ジヴェルニー印象派美術館への訪問にツアーガイドのサービスは含まれず)。
■Monet - Revolutionary Brushstrokes(絵画に革命を起こしたモネの軌跡)
・料金: €1470〜
宿泊プランには、スーペリアルームまたはスイートでの1泊分の宿泊(2名1室での利用)に加え、セドリック・グロレのアメリカンブレックファースト2名分、2時間のガイド付き散策ツアー、オランジュリー美術館の入館券2名分が含まれます。
筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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