藺草で栄えた寺山家を改修した「いかしの舎」 ~早島町~

公開日 : 2022年08月11日
最終更新 :
筆者 : mami
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県道倉敷妹尾線こと、宇喜多堤に戻ってきました。

ここには堤を境に干拓をした側になりますが、「いかしの舎(や)」と呼ばれる町屋建築が残っています。

長屋門と蔵が堤に面し、外から中をうかがうことのできない要塞のような雰囲気さえ感じますが、畳表や経糸問屋として栄えた寺山家の建物です。

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長屋門をくぐると、往来の車の喧噪がうそのような静かな日本庭園が広がります。

松がメインのしっとりとしたお庭です。

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長屋門の内側は2階建ての和室があり、当時の面影を残しています。

これらの部屋は自由に見学できるだけではなく、借りることもできます。

結婚式場や結納、法事の場として借りる人もいらっしゃるようで、ちなみにこの長屋門の一階は1時間500円です。ただ、この施設を利用するときに入場料などをとると、基本使用料にいくらか加算されるようです。

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母屋に入って見ました。さすがに広い玄関です。正面の書は、犬養毅の書です。幕末に岡山で生まれ、第29代. 内閣総理大臣となり、昭和7(1932)年5月15日海軍青年将校らに暗殺された(五・一五事件)方です。

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母屋の中に入ると「いかしの舎」の模型がありました。

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母屋の2階の和室の畳は意外にも藺草ではなく、「七島藺(しちとうい)」というカヤツリグサ科の植物でした。最近人気の琉球畳は、もともとこの七島藺の畳表を使用した畳だそうです。

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2階から見下ろすと、茶室や中庭が見えました。広い敷地の中に建物がひしめき合っています。

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母屋を出ると細い路地があります。

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その路地をぬけた先は裏門でした。こちら側に駐車場もありました。

いかしの舎には食事のできる喫茶もあるので次回はそちらを紹介しますね。

■いかしの舎

・住所: 岡山県都窪郡早島町早島1466

・電話番号: 086-483-1243

・利用時間: 9:00~17:00

・休館日: 毎週月曜

・駐車場: 有(18台)

筆者

岡山特派員

mami

岡山生まれの岡山育ち。岡山市内在住の生粋の「おかやまっ子」です。

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