大阪の老舗ラーメン店のハワイ限定メニュー

公開日 : 2022年10月14日

最終更新 : 2022年10月14日

筆者 : 小嵜有美

大阪の老舗ラーメン店「神座（かむくら）」が道頓堀に1号店をオープンしたのは1986年のことでした。そして、36年後の2022年10月1日に記念すべき100号店をオープンした場所は、アラモアナセンター2階のラナイ・フードコート。このお店は海外1号店という、おめでたいことづくしのお店です。

フードコートなので、トレーにのったラーメンや餃子を自分でテーブルに持って行って食べるシステムです。が、アラモアナの神座には、ガラス張りのオープンキッチンのすぐ前にあるカウンター席もあります。麺を茹でたり餃子を包んだりするシェフが見えて、エンターテインメント性もあるので人気の席です。もし可能であれば、カウンターがおすすめ。

神座のラーメンの美味しさの秘訣は、スープにあるようです。スープのレシピは、もちろん門外不出。安定した神座の味をいつでもお店で出せるように、厳しい審査に合格した「スープ・ソムリエ」だけがラーメンを調理できるシステムを導入しています。スープは、野菜ベースの澄んだコンソメ風。しっかりとした味なのにあっさりしているのが不思議ながらも、大阪の味が生きているような気がします。

食べやすい中細麺は、日本から取り寄せいているというほどのこだわりです。たしかに、ツルリとした麺は野菜ベースのスープによくあいます。

手作りにこだわって、アラモアナ店では店内のキッチンで、餃子も焼豚もすべて調理しています。餃子は、大体一日350個から500個くらい作るそうです。なんだか気が遠くなりそうな数ですよね。

神座のメニューはシンプル。一番の人気は、やはりオリジナル定番の「おいしいラーメン」です。お店が自信をもって「おいしいラーメン」と名づけるほどのラーメンだから本当に美味しいです。煮込んだ白菜の甘みと豚肉のコクが秘訣。日本から輸入している麺もたっぷり入っています。麺は半分量にもできます。

ハワイ出店に伴って、ハワイ限定メニューも開発。「スープがコンソメ風なのでイタリア風が合うかも？」という発想からできたのがチーズトマトラーメンとリゾットです。一緒に行ったローカルの友人たちは、「際立った味が美味しい！」と絶賛。ラーメンとトマトを食べた後に残ったスープに白飯と特製チーズソースを入れてリゾットにします。白飯は北海道産のななつぼし、チーズソースには炙ったチェダーチーズなど何種類かのチーズが入っています。

ラーメンといえば、餃子ですよね。餃子の味づけは、ハワイ仕様になっています。具にしっかりと味がついているので、ゼネラルマネージャーの脇田さんは「1つめはタレなしで食べてください」と。たしかに、タレなしでも美味しくいただけます。

からあげはもちろん出来立ての熱々が美味しいですよね。お店で美味しくいただきました。ただ、どうしても食べきれなく、いくつかお持ち帰り。温め直すのが面倒で「一つだけ」と冷めたからあげを食べたのですが、冷めても美味しいからあげでびっくり。あとで知ったところによると、なんと第七回からあげグランプリで金賞を受賞したというすごいからあげでした。