ベタな観光地だとスルーしていませんか?じつは魅力たっぷり。パリ・エッフェル塔の歴史と必見ポイント!

公開日 : 2022年12月06日
最終更新 :

パリのシンボル、エッフェル塔。外観だけではなく塔内に入ってみると、その充実さに驚くはずです。エッフェル塔の歴史と必見ポイントをまとめました。

かつては取り壊しも検討されていたエッフェル塔

コロナ禍前の2019年が130周年だった
コロナ禍前の2019年が130周年だった

エッフェル塔は1889年に、フランス革命から100年を記念して開かれたパリ万博に合わせて造られました。当時はこの巨大な塔の建築に対して、著名人たちは大反対。当初は20年間限定の建築物ということでしたが、エッフェル塔に対するパリ市民の感情はその後変化。また当時発明されたばかりの無線通信にこの巨大な塔の利用価値があるとわかり、存続することが決まりました。

エッフェル塔からトロカデロ広場方面を望む
エッフェル塔からトロカデロ広場方面を望む

エッフェル塔の高さは330m。1階(日本でいう2階)、2階、最上階の3層構造で、2階まではエレベーターまたは階段、最上階まではエレベーターで上ります。年間の来場者は約700万人で、そのうち75%が外国人です。日没後は毎正時に5分間タワーがキラキラと光り輝きます。

エッフェル塔へ入場するには公式サイトから日時指定でのオンライン予約が便利です。指定日時に優先的に入場できます(エレベーター利用の場合)。それでは、エッフェル塔の内部を観ていきましょう!

ファミリーでゆっくり景色を楽しむなら1階

エッフェル塔は7年に1度ペンキを塗り直す
エッフェル塔は7年に1度ペンキを塗り直す

地上から57mの高さにある1階部分はレストラン「マダム・ブラッスリー」、軽食を売るカフェ&テラス、エッフェル塔のグッズなどを販売するショップ、展示会や会議に使われるイベントスペース「サロン・ギュスターヴ・エッフェル」があります。

マダム・ブラッスリーは、シェフのティエリー・マルクス氏が監修しています。ランチは€48から、ディナーは€90からです。景色がよい外側のレストラン席は料理の内容が濃く値段も高く設定されており、内側のブラッスリー席は手頃な価格と内容になっています。

同店を訪れる場合は予約をおすすめします。予約している場合、エッフェル塔に上る前に地上階にある専用のレセプションでエレベーターのチケットを受け取り、1階まで上ります。予約をしていない場合は、チケットを購入して1階まで行く必要があります。

マダム・ブラッスリーから見た景色
マダム・ブラッスリーから見た景色

1階部分は3層あるエッフェル塔の階の中でも一番面積が大きく、ゆっくりできるスペースが広がっています。

Madame Brasserie(マダム・ブラッスリー)
住所
1er étage de la tour Eiffel Avenue Gustave Eiffel 75007

ミシュランの星付きレストランもある2階

2階はエッフェル塔観光のメイン部分
2階はエッフェル塔観光のメイン部分

地上から115mの高さにある2階には、レストラン「ジュール・ヴェルヌ」、ピエール・エルメが出す「バーラ・マカロン」、エッフェル塔のグッズなどを販売するショップがあります。また2階部分は2層構造になっています。

バーラ・マカロンでは、ピエール・エルメのマカロンが売られ、「ジャルダン・ド・ラ・トゥール・エッフェル(エッフェル塔の庭)」という名前のエッフェル塔をイメージしたマカロンも売られています。通常のフレーバーは€2.50、ジャルダン・ド・ラ・トゥール・エッフェルは€3です。

ジュール・ヴェルヌはシェフのフレデリック・アントン氏が料理をプロデュースするミシュラン1つ星のお店。ランチは€135から、ディナーは€205からです。同店も要予約。レストランまでは地上階から専用エスカレーターで上ります。

ジュール・ヴェルヌから見た景色
ジュール・ヴェルヌから見た景色

2階までは階段で上ることも可能です。1階までは347段、1階から2階までは357段あるので、よりエッフェル塔を感じたい場合は体力および時間と相談しつつ、上ってみてはいかがでしょうか。鉄骨の構造などをより間近で見られます。

頂上まで上ったら記念にシャンパンで乾杯

頂上へのエレベーターはとても混み合うことが多い
頂上へのエレベーターはとても混み合うことが多い

地上から276mの高さにある最上階には、シャンパンを楽しめる「バーラ・シャンパーニュ」があります。営業時間は12:00〜22:30。シャンパンだけではなく、シャンパンとキャビアのセットや、アルコールが飲めない人向けにはクラフト・レモネードなども売っています。また頂上には、かつてエッフェル塔が気象観測所として機能していたときの様子を再現した展示もあります。

最上階はエレベーターでのみアクセスが可能です。ここまで上ると、パリの町並みはとても小さくなってきます。各階で異なる眺望と施設をチェックしつつ、エッフェル塔を楽しみ尽くしましょう!

※本文中の価格はすべて2022年8月現在の情報です

監修:地球の歩き方

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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