旅行前にネット環境をチェックして安心渡航を。タイでWi-Fiを使う方法

公開日 : 2022年12月07日
最終更新 :
筆者 : Marina.

海外旅行に行く前に、忘れてならないのがインターネット環境を調べること。旅行中はレストラン情報をチェックしたり、行きたい場所を地図で調べたり、何かとインターネットを利用する機会が多くなります。タイでインターネットを使う場合、日本のスマホでそのままインターネットに接続すると、加入プランによっては通信料が高額になる場合もありますので注意が必要です。タイでインターネットを使う方法はおもに現地SIMカードを購入してモバイルデータ通信で接続する方法、日本の携帯会社の海外パケット定額プランを使う方法、Wi-Fiを利用する方法があります。写真や動画の投稿、閲覧など多くのデータ量を使う方におすすめなのがWi-Fiを使ってインターネットに接続する方法です。今回は、タイ旅行中にWi-Fiでインターネットを利用する方法を紹介します。

  現地のSIMカードを購入して利用する場合は、こちらの記事をご覧ください。

日本で海外用モバイルWi-Fiルーターを借りる方法とポイント

成田空港のWi-Fiレンタル窓口
成田空港のWi-Fiレンタル窓口

タイでWi-Fiを使ってインターネットに接続する方法の中で、簡単で安心な方法は渡航前に日本で海外用モバイルWi-Fiルーターを借りて持参する方法です。出発前に日本でネット申し込みと受け取りができるので旅行前のバタバタしている時でも自分のペースで準備することができます。レンタル料金は通信料無制限で1日500円から1000円ぐらい。モバイルWi-Fiルーターは複数人でシェアして使うことができるので、データ制限がある安いプランよりも、少し値段が高くなっても無制限プランを選んで家族やグループで借りるのがおすすめです。

機器は空港または自宅で受け取りすることができますが、申し込みには期限があり、渡航の2日前までが締切りとなっていることが多いので早めに申し込みましょう。出発空港によっては出発日当日に空港で申し込みができる場合もありますが、レンタル機器の在庫がないこともあり得るので事前にネット申し込みするのが賢明です。

返却は帰国時に日本の空港で行えますが、忘れてしまっても郵送できるので、返却時の送料が高額になる心配はありません。日本で海外用モバイルWi-Fiをレンタルする場合の代表的なプランを紹介します。

Wi-Ho(WiFiBOX)
プラン / 4G無制限
1日 / 770円
利用方法 / ネット申込
受取方法/ 自宅・空港(新千歳・成田・羽田・中部・関西・福岡)
返却方法 / 空港・郵送
URL / https://www.wi-ho.net/wifibox
タイデータ
プラン / 4G無制限
1日/ 590円
利用方法 / ネット申込
受取方法 / 自宅・空港(成田・羽田・中部・関西)
返却方法 / ポスト投函
URL / https://www.gmobile.biz/thai/

モバイルWi-Fiルーターの使い方

利用方法は簡単! まずはルーターの電源を入れます。スマホなどインターネットに接続する機器の「設定」を開き、Wi-Fiの識別名(SSID)を選択してパスワードを入力すればインターネットに繋がります。日本でモバイルWi-Fiやカフェ、ホテルのフリーWi-Fiを利用したことがある方であれば、設定方法は同じなので難しくないでしょう。

次は、タイで借りられるモバイルWi-Fiルーターを紹介します。

タイでモバイルWi-Fiルーターを借りる方法とポイント

スワンナプーム国際空港の様子
スワンナプーム国際空港の様子

モバイルWi-Fiルーターはタイでもレンタルすることができるので、渡航前に借りる時間がなかった……という方でも安心です。

たとえば、スワンナプーム国際空港には複数Wi-Fiレンタル会社の窓口があります。これらの窓口では基本的にタイ語か英語のみの対応ですが、一部日本語が話せるスタッフがいる店舗もあります。以下に情報を記載しているSmile Wi-Fiの店舗では、事前予約をすれば日本語での対応が可能です。もし店舗での申し込みが不安であれば、インターネットで申し込むとよいでしょう。会社によっては、日本語のページがある場合もあります。

申し込み後は、機器は空港や滞在先で受け取ることができます。会社によって、ホテルやオフィスなどの滞在先まで配達してもらえますので、到着後予定がつまっていて空港受け取りが難しい場合などは、滞在先まで配送してくれる会社を選びましょう。

レンタル料金は日本で借りる場合とあまり変わりませんが、タイでは契約の際にデポジット(保証金)が必要になる場合があります。デポジットは、機器レンタル時に限らずホテルでの受付時やレンタカー申し込み時にも必要になることが多いので、現金を多めに用意したり、クレジットカードを準備したりしておくとよいでしょう。デポジットは機器返却後に故障や紛失がなければ全額返金されますが、機器の返却を忘れると返金されません。出国前に返却するのを忘れないようにしましょう。

Smile Wi-Fi
1日(無制限) / 200バーツ(約740円)
デポジット / 2000バーツ(約7400円)返却時に故障紛失がなければ返金
利用方法 / ネット申込・空港申込
受取方法 / 空港(スワンナプーム、ドーン・ムアン)
返却方法 / 空港(スワンナプーム、ドーン・ムアン)
URL / https://www.smilewifi.com/jp/
※日本語ページあり

※店舗での日本語対応希望の場合は、以下URLより予約可能
 Sakura Mobile(Smile Wi-Fiとの業務提携)
 URL / https://kaigai-wifi.sakuramobile.jp/thai/#pickup

MUAY THAI Wi-Fi
1日(無制限) / 150バーツ(約560円)
利用方法 / ネット申込
受取方法 / 空港(スワンナプーム、ドーン・ムアン、チェンマイ)、ホテル・自宅、店舗
返却方法 / 空港(スワンナプーム、ドーン・ムアン、チェンマイ)、店舗
URL / https://www.muaythaiwifi.com/
※日本語ページあり

タイのフリーWi-Fi事情

タイ、特にバンコクやプーケット、チェンマイなどの大きな都市ではフリーWi-Fiを使える場所が多くあります。空港や駅、バスターミナルなど多くの人が集まる場所をはじめ、ホテルやショッピングモール、カフェでも使うことができます。フリーWi-Fiは無料で使うことができることが最大の利点ですが、Wi-Fi電波が飛んでいるエリア内でしか使えず、また速度が遅かったり快適に使えなかったり繋がらないこともあるので、データのアップロード・ダウンロードやアプリ経由のビデオ通話などをよく行う方には向かないかもしれません。地図アプリやSNS閲覧、短い動画の視聴などであれば問題ないでしょう。

利用の際には、タイ語または英語での利用者登録が必要な場合があります。たとえば、タイの観光エリアで使える「Free Public Wi-Fi」を利用する場合は、タイ語もしくは英語のページでパスポート、名前、住所などを登録する必要があります。

少しだけネットを使えれば十分という方であれば、フリーWi-Fiだけで旅行中のネット環境をまかなうことも可能かもしれませんが、旅行中によくSNSや地図アプリを見たり、情報検索を行ったりする方には向いていないかもしれません。フリーWi-Fiは必要な時にすぐに接続できるかはわからないので、メインで利用するよりもサブ的に利用するぐらいの気持ちでいたほうがよいでしょう。

次に、フリーWi-Fiが利用できる場所と使い方を紹介します。

タイの空港で使う場合

スワンナプーム国際空港でのフリーWi-Fi接続画面
スワンナプーム国際空港でのフリーWi-Fi接続画面

スワンナプーム国際空港にはフリーWi-Fiが用意されています。接続するには情報登録が必要ですが、到着後すぐにインターネットが使え、2時間まで利用できるので、ネット環境が無い方でも安心です。

利用方法は「@AirportTrueFreeWifi」か「@AirportAISFreeWifi」に接続して立ち上がった英語のサイトに名前、メールアドレス、パスポート番号、国名、ユーザーネーム、パスワードを入力して情報を登録するだけです。

ショッピングモールで使う場合

バンコクのショッピングモール ターミナル21の充電スポット
バンコクのショッピングモール ターミナル21の充電スポット

タイの大型ショッピングモールでもフリーWi-Fiを利用することができます。こちらも多くの場合、利用の際には情報登録が必要です。たとえばバンコクやパタヤーにあるショッピングモールのターミナル21では、接続時にパスポート番号、名前、e-mailを入力するだけでWi-Fiが使えて便利です。また、ターミナル21には無料で充電できるスポットもあるので、Wi-Fiを使いながらスマホの充電もできる便利なサービスがあります。

カフェやレストランで使う場合

タイのカフェチェーン店 アマゾン
タイのカフェチェーン店 アマゾン

タイのカフェでもWi-Fiを利用できる店が多くあります。インターネットを利用するためにカフェに入るというのもタイではあるあるです。

Wi-Fiを使うには、①注文時に店員の方にWi-Fiを使いたいと伝えてパスワードを教えてもらう方法、②レシートに書いてあるパスワードで接続する方法、③席にあるWi-Fi情報を見て接続する方法の3つが一般的です。

①の場合は、店員の方に「Wi-Fiありますか?」とタイ語や英語で尋ねられると便利です。タイ語で「Wi-Fiありますか?」は「ミー Wi-Fi マイ クラップ(自分が男性の場合)/ カー(女性の場合)?」、英語では「Do you have free Wi-Fi here?」などです。困ったときは使ってみてください。

まとめ

タイでは多くの場所でフリーWi-Fiが利用できとても便利ですが、情報登録が必要だったり、登録時のページがタイ語や英語のみだったり、状況によっては使いづらい面があるかもしれません。またパスワードが無いWi-Fiの場合、セキュリティー面にも不安があるので状況や用途によって使い分けるとよいでしょう。モバイルWi-Fiルーターは、プランによって家族やグループでシェアして使うことができるので、複数人での旅行の場合は割安で利用できます。旅行期間や用途によってネット環境を選べば旅行中も安心してインターネットを利用できます。モバイルWi-FiルーターやフリーWi-Fiを賢く使ってタイ旅行を楽しんでくださいね。

監修:地球の歩き方

※こちらの記事は、1バーツ:約 3.7円を参考に計算しています。

筆者

旧ペナン特派員

Marina.

日本をはじめ海外多数の展覧会、美術館を中心にアート活動を行うジュエリー作家。

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