タイ旅行時もスマホを快適に使いたい!現地SIMの買い方、使い方

公開日 : 2022年12月21日
最終更新 :
筆者 : Marina.

海外旅行中も日本と同じようにスマホを快適に使いたい! そんな時は現地のSIMカードを購入して利用するのがおすすめ。SIMカードを購入すればタイの現地キャリアを使えるためタイ国内の通話に利用できるのはもちろん、インターネットもモバイルデータ通信で割安な料金で利用できます。タイのSIMカードの買い方、使い方を紹介します。

タイのSIMカードを使う方法

タイのSIMカード
タイのSIMカード

タイでSIMカードを購入して使う場合、はじめにチェックしなくてはいけないのがスマホのSIMロックの確認。日本で買ったスマホで海外のSIMカードを使う場合、SIMロックを解除しないと使えません。海外旅行をする前にお使いのスマホのSIMロックを今一度確認しておきましょう。

SIMカードの購入方法

スワンナプーム国際空港にあるタイの通信キャリア、AIS
スワンナプーム国際空港にあるタイの通信キャリア、AIS

タイのSIMカードを購入できる場所は、通信キャリアの支店、コンビニ、オンラインショッピングサイトなどさまざま。なかでも旅行者が手軽に購入できるのが空港です。スワンナプーム国際空港では到着ロビーに複数通信キャリアの窓口があります。空港で購入すれば到着後すぐにインターネットが使えるようになるので便利です。

タイを代表する大手通信キャリアはAIS(エーアイエス)、TrueMove(トゥルームーブ。以下Trueと表記)、dtac(ディータック)。この3社の中からSIMカードを選べば電波もよく、追加サービスの買い足しや手続きもしやすいのでおすすめです。

SIMカードは短期利用のツーリストSIM、使う分だけ買って使うプリペイドSIMがありますが、移住や仕事などで長期間利用する場合は、日本の通信キャリアと同じように月額料金を支払って利用することもできます。

次に、購入方法と利用の仕方を紹介します。

短期旅行ならツーリストSIMが便利!購入方法と料金プラン

旅行でタイに滞在するならツーリストSIMが便利です。ツーリストSIMは5日、8日、15日、30日など利用期限ごとに料金プランが設定されているので、滞在日数に合わせてSIMカードを選べばよく、購入時にどれを買うか迷うこともありません。空港をはじめ通信キャリアの支店やコンビニ、オンラインショッピングなどで購入することができます。前述したように、SIMカードはおもに利用期間ごとの料金が設定されていますが、各社でモバイルデータ通信時の通信量などに違いがあります。

また、SIMカードを購入すれば各社が提供しているWi-Fiスポットに無料接続できるようになるので、市街地ではさらにインターネットが使いやすくなります。エリアにもよるかもしれませんが、通信が切れたり止まったりすることもなく、快適に使うことができます。ほかにもLINEやWeChatなどのアプリのデータ通信料が無料になる特典もあるので、SNSやメッセージアプリを頻繁に使う人は無料特典対象のアプリをチェックして通信キャリアを選ぶといいかもしれません。

SIMカード購入時にはパスポートの提示が必要です。空港で買う際は時期や時間帯によって行列ができることもあるため、時間に余裕をもってスケジュールを立てることをおすすめします。

AIS

期間 料金 通信量
5日 160バーツ(約610円) 5G-5GB
8日 299バーツ(約1140円) 5G-15GB
15日 599バーツ(約2280) 5G-30GB
30日 1250バーツ(約4750円) 5G-300GB

URL:
https://www.ais.th/travellersim/jp(5, 8, 15日プラン、日本語ページあり)
https://www.ais.th/travellersim(30日プラン、英語ページのみ)

True(TrueMove)

期間 料金 通信量
8日 399バーツ(約1520円) 5G-無制限
16日 299バーツ(約1140円) 4G-15GB
15日 699バーツ(約2660円) 5G-無制限
30日 599バーツ(約2280円) 4G-30GB
30日 999バーツ(約3800円) 5G-無制限

dtac

期間 料金 通信量
4日間 149バーツ(約570円) 5G-5GB
8日間 299バーツ(約1140円) 5G-15GB
15日間 599バーツ(約2280円) 5G-30GB

プリペイドSIMカードの購入方法

AISのプリペイドSIMカード
AISのプリペイドSIMカード

プリペイドSIMカードのよいところは使うデータの分だけ購入できること。プリペイドとは先払いのことで、利用する前に料金を払うので使いすぎる心配がありません。旅行中、できるだけ節約したい、必要最低限のデータ通信ができればよいという場合におすすめです。

購入できる場所は、通信キャリアの支店、タイ国内向けオンラインページまたはAmazonなどの日本向けオンラインストアがあります。コンビニでも購入はできますが、店員が不慣れで対応できないこともあるため、通信キャリアの支店の方が安心できるでしょう。

それでは、通信キャリアの店頭でプリペイドSIMカードを購入する方法を紹介します。

店頭で購入する際は、まずプリペイドSIMカードを購入したいことを店員に伝えます。こちらも購入時にパスポートの提示が必要なので忘れないように持参しましょう。

プリペイドSIMカードはデータ通信量や日数によって複数のプランがあるので、使いたい容量によって選びます。利用日数は7日、30日、90日間から1年間有効なプランまで各社さまざまなので、滞在日数や用途によって選んでください。

SIMカード購入後にデータを使い切ってしまった場合は、追加で購入することもできます。追加購入することをトップアップといい、コンビニや通信キャリアの支店、サイト、アプリで行います。

次項ではトップアップの方法を紹介します。

コンビニでトップアップする方法

コンビニでトップアップする際は、レジでSIMカードのキャリア名とトップアップしたい金額を伝えて、追加データを購入します。「トップアップ」とひとこと言うだけで何がしたいかは伝わるので、タイ語や英語を話せなくても大丈夫です。

支払いが終わるとレシートが渡されます。レシートにはトップアップのためのPIN(番号)が書かれているので、誤って捨てないようにしましょう。レシートを受け取ったら、以下のふたつの方法のどちらかでトップアップを行います。

ひとつ目は、通信キャリアのサイト上で電話番号とPINを入力する方法。
ふたつ目はスマホの電話アプリを使ってトップアップする方法です。

ふたつ目の方法を具体的に説明します。

  1. 電話アプリを開く
  2. *120* (AISの場合)を押し、PINコードを続けて入力する
  3. 発信

以上の3ステップで完了です。コンビニの機械によっては購入時にチャージできるものもありますが、追加データをコンビニで購入しただけではSIMカードにチャージされていないので注意しましょう。コンビニではトップアップのデータ量は最低50バーツ分から購入できます。

次に、通信キャリアの支払機でトップアップする方法を紹介します。

通信キャリアの支払機でトップアップする方法

タイの大手通信キャリアAIS
タイの大手通信キャリアAIS

支払い機はショッピングモールなどの通信キャリアの支店の店頭にあります。言語はタイ語のほか英語も選べるので、英語が少しわかれば操作は難しくないでしょう。

購入の仕方は以下の5ステップです。

  1. 画面でTOPUPを選ぶ
  2. トップアップする金額を選ぶ
  3. 電話番号を入力する
  4. 支払い方法を選ぶ
  5. お金を支払う

トップアップが正常に完了すると携帯電話にSMSが届くので詳細を確認できます。トップアップのデータ量は20バーツ分から購入できます。

追加購入の仕方

AISの追加パッケージ
AISの追加パッケージ

コンビニや店頭の支払い機でトップアップが正常に完了し、追加された金額を確認したら、次は追加購入するパッケージを選びます(データ量を使い切ると低速制限がかかるため、トップアップしただけでは快適にインターネットを使うことができません)。

追加パッケージはデータ通信量や速度を追加するものや、データと通話をセットで追加するものなどさまざまなプランがあるので、必要なプランを選択して購入してください。購入は通信キャリアのアプリやサイトをはじめ、スマホの電話アプリからも行えます。電話アプリを利用して購入するには以下の3ステップを行うだけです。

  1. 電話アプリを開く
  2. USSDコード(上記画像の赤枠部分の番号)を入力する
  3. 発信ボタンを押す

購入が正常に完了するとSMSが届きます。

追加パッケージ

長期利用するならアプリをインストールするのがおすすめ。トップアップから支払い、追加購入まですべてアプリ上で行えるので便利です。

長期利用者向けSIMカードの月額契約の仕方

タイの大手通信キャリア True
タイの大手通信キャリア True

タイに長期滞在するなら日本と同じように通信キャリアの月額契約をするのがおすすめ。月額契約は通信キャリアの支店で申し込みます。契約の際は以下が必要です。

  1. パスポート
  2. ワークパーミット(労働許可証)
  3. SIMカード購入費用

月額で利用する場合のSIMカードはポストペイドと呼ばれる後払い式のものになります。この契約方法は日本で携帯電話を利用するのと同じようにできるので、使い勝手がよく不自由なく使えます。ポストペイドSIMカードの契約プランは半年、1年、2年と長期間継続して利用することで月額料金が安くなるので、契約期間とタイ滞在予定期間を確認してから契約するようにしましょう。月額料金はおもにデータ速度や通信量によって選ぶようになっています。

各社の月額料金の一部を紹介します。
※月額料金は時期やキャンペーンにより変更となる場合があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

AIS

容量 料金
30GB 399バーツ(約1520円)
40GB 599バーツ(約2120円)
60GB 799バーツ(約3040円)

URL:https://www.ais.th/en/index.html?intcid=getpage-th-header_menu-logo
※上記はほぼ通年行われているキャンペーン料金

True

容量 料金
10GB 99バーツ(約1140円)
30GB 399バーツ(約1520円)
30GB 499バーツ(約1900円)

dtac

容量 料金
20GB 349バーツ(約1330円)
30GB 449バーツ(約1700円)
40GB 449バーツ(約1700円)
50GB 599バーツ(約2120円)

長期滞在の場合、最初からポストペイドSIMカードを選んでもよいですが、プリペイドSIMカードを利用しているとSMSでキャンペーンのお知らせが届くので、そちらで割安なプランを見つけることもできます。プリペイドSIMカードからポストペイドSIMカードへの変更は自由にできるので、まずはプリペイド式を利用してみて、お得なプランが見つかった時に乗り換えるのもよいかもしれません。

まとめ

タイは通信環境が整っているので、タイのSIMカードがあれば外出先でも不自由なくインターネットが利用でき、困ることはありません。自分のスマホにSIMカードを挿入するだけでモバイルデータ通信が使えるようになると、Wi-Fi機器を契約したり、持ち運んだり……といった手間を減らすことができます。旅行中は地図アプリを見たり、レストラン情報を検索したりする機会も増えるのでインターネットの利用は必須といえます。現地のSIMカードを購入して、日本と同じようにインターネット環境を整えて旅行を楽しんでくださいね。

監修:地球の歩き方

※こちらの記事は、1バーツ:3.8円を参考に計算しています。

筆者

旧ペナン特派員

Marina.

日本をはじめ海外多数の展覧会、美術館を中心にアート活動を行うジュエリー作家。

【記載内容について】

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